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2017年式 KTM 250SX-Fのサスペンション(フロントフォークのチューニング編)

先日からの続き、250SX-Fに採用されているWP 48エアフォークのチューニングです。アウターチューブにカシマコーティングのご依頼ですので、コーティングが上がってくる間に色々と思案し、コーティングが上がってくる前にダンパーのチューニングをしておきました。

フロントフォークにゴツゴツ感や硬さを感じ、腕上がりし易いとか曲がらないとか言った症状は実はリア側に原因がある場合が多いのですが(勿論全てではないです)、更にフォーク自体の動きも良くなる様に調整し直します。

そうこうしているとカシマコートができ上ってきました(^^♪今回はブラックカシマです。

最近のオフロードバイクの高性能フォークのストローク量は大よそ300㎜前後でフォークのインナーチューブ径は48ミリ前後。それが高速で行ったり来たりする事を想像してみて下さい。ストローク量を加味した接地面積、行ったり来たりする時間を!

もしその移動ロスが減ったとしたら・・・。

より、路面からの入力を素直に受け止められる様になるので性能が安定して発揮し続ける時間が長く取れるようになるんですね。

実はとても重要な部分なんですよ。ここ。

 

 

2017年式 KTM 250SX-Fのサスペンション(リアショックのチューニング編)

エアフォークを採用しているKTMの250SX-Fのサスペンションをチューニングします。

オーナー様曰く、フロントがゴツゴツして・・・特に下り坂でその症状がきつい、との事です。実はライダーの体格によってはマニュアルに記載されているソフトなセッティングにしても駄目だったりします。

そして、このフロントのゴツゴツ感の原因はリア側にあったりします。フォークに硬さを感じるからと言ってフロント側だけに原因があるとは限らないのがセッティングの難しい所なんですが。

今回お預かりしたショックフォークは新車で購入してから数回しか乗られていない状態でしたので消耗の見られないパーツは再利用し念の為、シール類のみ交換して組上げました。

フロント編へ続く・・・

YZ250のリアショック オーバーホールとローダウン

YAMAHA YZ250のリアショックをメンテナンスします。ついで(?)に30㎜のローダウンになる様にショート加工も行います。

ガス抜けを起こし、それなりヤレていましたが致命的なダメージは無く無事に完成しました。リアショックは1シーズンも使いますとヘタリ始めます。

WP 4CS FORKのメンテナンス

KTM 250EXC Sixday`sに装着されているWPの4CSフォークを点検整備しました。

前回のオーバーホールから9ヶ月程度、過酷に使って(?)オイル滲み発生!

インナーチューブに傷が入っていましたので研磨してシールは交換しました。それ以外には異常は無かったので組上げてオーナー様へお返しします。

CRF250Rのフロントサスペンション オーバーホール

前回からの続きで、今回はフロントフォーク、ステムまわり、ホイルまわり。フロントサスペンションに取り掛かりました。ステムはベアリングとシール類交換してホイルベアリングも同様に交換しました。

ここまでは順調だったのですが…。

フォークを分解してみると、ダンパーに負圧が発生しています!時間が経つとダンパーロッドが引っ込んでしまいます(;´・ω・)

これはアレです。例のシール部分が壊れているのですね~。これは修理しないといけません。

フォークダンパロッドのシールが破損していましたので修理しました。ピストンを留めているナットも緩んで遊んでいました。ココが緩むと減衰圧不良がおきますのでチェックが欠かせない部分です。

フォークがゴツゴツしたりする原因にもなりますので永らくメンテナンスしていないマシンは要注意です。

そしてローダウン加工とリバルビングも行いました。

完成させて車体へ取り付けます。

CRF250Rのリアサスペンション ローダウン&メンテナンス

前回からの続きです。エンジンのメンテを終えてリアサスペンションを分解洗浄して各部を点検していきます。

致命的ダメージはありませんでしたが、年式的にシール類のひび割れ劣化があったので交換してグリスアップしました。一部錆もありましたが研磨して問題なく使える状態でした。ホイルベアリングは交換しました。

ただ…チェーンアジャスタ―のボルトが錆で完全に固着してしまっておりました。

アルミに対して金属のボルトが付いている場合、対策をしておかないとネジが固着しますので注意しましょう。今回は何とか取外す事が出来ましたが最悪スイングアーム交換になってしまいますから。

今回、これが一番大変でした(;^_^A

外せなくて一時はどうなるかと・・・。

続きましてリアショックです。永らくメンテしていなかった様でガスは抜け切りオイルは真っ黒でした。ですが致命的なダメージは無く無事にオーバーホールできました。

それと-30㎜のローダウンになる様にショート加工してリバルビングも行いました。

06年式のCRFなんですが、この頃のCRFはバルビングも優秀で大幅に変更するほどではないのですがオーナ様の体格を加味しつつクロカン用にちょいと仕様変更しました。勿論フロント側も弄りますよー。

エア抜き&オイル充填を済ませ完成しました。今回は更にスプリングを変更しました。

フロント編へ続きます!

オーリンズのリアショック オーバーホール 修理

残暑(?)が続いておりますが皆様如何お過ごしでしょうか?熱中症には気を付けてご自愛ください。

さてオーナー様からOHLINSのショックが送られてきました。中身を確認した所、永い間ノンメンテだったご様子でオイルが漏れておりました。

分解して洗浄して消耗パーツを交換しロッド研磨。オイル充填エア抜きと一つ一つ確実に行い組上げていきます。

CRF250Fのメンテナンス(エンジン編)

2006年式のCRF250Rの点検整備の模様です。足回りの方も承っていますが先ずはエンジンから。

年式から見て10年程度の年月が経っておりますし、使われ方も様々ですので、ある程度分解して見極める作業から開始です。オーナー様は簡単なメンテナンスは実施していたとの事ですがエンジンを開けて云々・・・的なメンテは全くしてないとの事。

10年前の4STモトクロッサーエンジンはまだまだ未完成でしたよね。他メーカーも含めてですがトラブルも多く見受けられましたし弱点と言うか駄目になり易い部分があったのは事実。

そうそう。あの頃を思い出して車種ごとの弱点を先ずは点検します。あー、これねー。って感じで(笑)。

2010年以前はCRF(ホンダ)全盛期でしたね。サンデーライダーは何故かCRF(ホンダ)を選択してる人が多かったよね~。あの頃はとにかく赤が多かった。

エンジンのある部分の弱点はあったものの他メーカーと比べて乗り易く激しく使わなければ耐久性にも何にも問題ないマシン。このCRFはそんな感じでした。

念の為と言うか、10年程度経過してますのでカウンターシャフトのシール部分やウォータポンプ周りはオーバーホールしました。ヘッドも大きな問題なくカムチェン交換とバルタイ調整でOKでした。

懐かしさと言えばいいのか?あの頃は~♪Σ(゚□゚;)ってな感じですかね。

最近、ヨーロッパの各先進国はレシプロエンジンの生産中止とエレクトリック化を声高らかに宣言しましたが、もう既にヨーロッパの嘘を鵜呑みにする程、僕たちは馬鹿じゃないんですよ。日本企業がその嘘や彼らの都合のいい言い分に振り回されるのはもう御免こうむりたい。

僕の友人がね、「不寛容社会」って言うのね。イ〇リスに住んでるんだけどね。話を聴いてるともう滅茶苦茶なんですわ、あの人達が作り上げた国。それに付き合わないといけないと思ってる日本のメーカーも目を覚ましてくれないかと。10年前のマシンをいじってみて感じた今日この頃です。

 

KTM 200EXCのフロントフォーク チューニング

オーナー様の体格に合わせてローダウン加工とリバルビングを行いました。リアショックは既に納品しておりフォークは突出しで対応していたとの事なんですが、やはり違和感があるとの事でフォークもチューニングする事に。

フォークの突出しに関してですが間違った認識で行っているマシンをよく見かけますね(;^_^A

やり過ぎるとリアのトラクションが得にくくなりスタックし易くなってしまったり曲がり難くなってしまったり…とセッティングは悪い方向へ行ってしまうので注意しましょう。

そしてフォークの動きの制御を担うバルビング変更を行いフォークダンパーを完成させます。

ローダウン化に伴いスプリングも寸法の合う物を用意しました。カットは行いません。バネレート(強さ)が狂ってしまいバネ鋼の特性が変化してしまう恐れがありセッティングが困難になってしまうからです。