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KTM 530EXC-Fのサスペンション

2017年仕事初めでございます。本年もよろしくお願いしますm(_ _)m

KTM 530EXC-Fのサスペンションをメンテナンス修理しました。フォーク右側からオイルが駄々漏れしておりました。フロント周りを分解してみるとステアリングステムの動きに違和感があり、オーナー様に相談して分解してみると・・・。

ステムベアリングが錆び、レースには打痕が付いておりました。KTMの場合、特殊工具が掛からない構造なのでプレスでステムシャフトごとベアリングを抜きます。タガネ等で叩くとアルミのシャフトにダメージを与えてしまう事があります。

続きましてリアショックですが、車体から外してみるとアッパーベアリングが錆で固着しておりましたのでベアリングを交換しました。ロアー側は問題ありませんでした。

ショックも分解してオーバーホールしました。定期的にオーバーホールされているので異常もなく本来の性能を取り戻せました。

2017年モデルのEXC

待ちに待った2017年モデルのEXCがようやく入荷してまいりました!えらく待たされましたね~。色々と大人の事情があったようですがデリバリーをお待ちしていた皆様の手元にも届いている事でしょう(玄人好みのマニアックな排気量のモデルはまだみたいですが)。

とりあえずは各部の点検を兼ねてグリスアップしていきます。新車ですがメーカーから届いた状態は実は完璧ではありません。誤解があるといけませんので断っておきますが、既存製品としてのクオリティはクリアしてますし、きちんと組上げられておりますよ。

ただ、計上の性能を最大限に引き出すにはそのままでは駄目って事です。そしてどんなマシンも自分の体格に合わせてセッティングは必要不可欠なものです。簡単な部分で言えばレバー類の角度や位置調整。ハンドルの広さ高さ…。吊るしのままでは個々のライダーにとってベストではない製品なのです。

その製品の素の性能が良ければいくらでもチューニング(調律)が効きます。例えば木製の楽器ですが、粗悪な樹で作られていたら精度の良い加工がされていても?歪んでいくものです。

あー、楽器の例えが出てきちゃったよ。もう訳が分からなくなってしまうので止めますね。

兎に角、ライダーに合わせた基本的なレバーやシフト類のセットアップ、体重に合わせたスプリングレートの選定を行いテスト走行して、最新のEXCの傾向を感じてみたいと思います。

ついでと言っては何ですが、16モデルの350SX-Fをフロンティアさんのご厚意でお借りしました。WPのエアフォークを搭載しているモデルで色々と勉強させていただきたいと思ってお借りしました。

こっちも色々と弄っていきたいと考えております\(^o^)/

ジェベル250XCのリアショックメンテ

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スズキのジェベル250XCのショックをメンテナンスしました。年式の割に良い状態でした。ボトムアウトバンパーが砕け散って無くなっている車両をよく見かけますが、まだ形を留めています。

分解洗浄し、ロッドは綺麗に研磨してシール類やピストンバンド、ブッシュ等の消耗部品を交換して組上げていきます。シリンダーも良好な状態でした。

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このタイプのショックにはガスの注入口がありませんので新たに取付けます。

オイル充填&エア抜きを確実に行い完成させていきます。

ZX12Rのフロントフォークとリアショック

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カワサキ ZX12Rのフロントフォークとリアショックをメンテナンスしました。フォークもリアショックもKYB製なんですが、分解組立がちょっと特殊です。

と言ってもやる事はいつもと同じで、フォークは一番汚れるカードリッジ内部を分解洗浄。ショックも同じく・・・です。

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んで、フォークもショックもオイル充填&エア抜き工程は性能の良し悪しに直結するんで確実な方法で行います。

ロードバイクのフロントフォークはかなりの肉体労働です。特にZX12Rのフォークは特殊なスプリングコンプレッサーを使わないと分解できないと思います。

アラレちゃんなら余裕だろうな~。んちゃっ!

ショックロッドの再メッキ(再生)

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ショックロッドが錆びてしまった場合、動作不良やオイル漏れの原因になってしまいます。そこで再メッキをかける必要があるのですが、錆が酷く母材のエグレ具合によっては何層かに分けてメッキをかける場合があります。

画像はXLR250バハのショックロッドですがこの程度までであればギリギリ1層で済みます(これ以上酷い場合はご注意ください)。

広範囲にわたってメッキが剥がれ錆が出ている場合は注意が必要です。その場合は母材がエグレている事が多く何層かに分けてメッキする必要が出てくる事が多いです。

そう言った状態ですとロッド再生費用がかさむ事があります。

SHOCKロッド再生費用・・・1本10,000円(税抜き)~

CRF150RⅡのフロントフォーク修理

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CRF150Rのフォークを修理しました。オイル漏れを起こしていました。

インナチューブには傷が付きものですので必ず研磨してからくみあげます。又、減衰圧を制御しているシムの積層にはスラッジ等のカスが溜まりやすいので特に念入りに洗浄します。

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フォーク、ショックそれぞれ完成させてお客様に納品します。

WR250Rの走破性を上げる作戦!(リアサスペンション編)

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前回からの続きです。リアサスのメンテとモディファイを行います。先ずは分解して洗浄しつつ点検していきます。

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アウトな部位を発見しましたので部品を手配して作業を進めていきます。

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とりあえず再使用可能な部分は完成させておきました。

初期型のWR250Rですので10年程度の年月が経過しております。それにしてはまずまずな状態です。

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そして要のリアショックですね。WR250Rのリアですが、スポーツ走行するには強すぎるスプリングとダンパーボリューム不足&車体の重さが相まって、ポヨンポヨンな動きをします(;´∀`)

車重が嵩張っているのでリアサスが入り過ぎる、その上スプリングが強すぎてダンパーボリュームが足りないので、リアサスが思いっきり戻ってくる。いくらライダーが頑張ってもこの動きは変わらないし、ノッチを閉め込んでダンパーボリュームだけを強めると、フロントが更に頼りなくなってしまうんです。

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ショックスプリングもフォークと同じくTGR製のスプリングを装着します。スプリング交換だけでも効果はあるのですが、やはりノーマルのバルビングは…(^^;

なのでリバルブした方が良いです。絶対的にダンパーボリューム不足なんですよね。このマシン。

そうこうしている間にリンク周りの部品も揃い、車体に組込んで完成させました\(^o^)/