御依頼の多いNSR250の純正リアショック オーバーホールです。
生産時期から数十年経っておりますが初メンテのご様子・・・。オイル漏れは無いもののガスは抜け切り、ブラッダ(ガス袋)は変形してガイドブッシュ(ロッドを保持する部品)は偏摩耗していました。
そんな状態でも難とか走れちゃうのでメンテナンスしないのも理解できるのですが・・・。
数十年分の垢を綺麗にしてリフレッシュ!
爽やかなリアショックの完成です♪
ヤマハ製オーリンズのリアショックをオーバーホール(修理)します。片側はオイル漏れを起こしていました。
ロッドに傷が付いている事が多々ありますので必ずロッドを研磨して組込みます。旋盤で掴んで回しながら研磨します。この工程で錆の有無や大き目な傷の有無を確認します。
この工程はほぼ全てのショックに対して行っています。ロッドにチタンコートやDLCがかかっている場合は行えません。つまりロッドに対するコーティングは、それらを多少犠牲にしてでもフリクションロスを減らして路面追従性を向上させる為に行う物なのですね。
STDのショックロッドやフォークインナーは何故メッキ処理なのか?
硬度と潤滑性のバランスが良く問題が起きにくいから。という所だと感じます。路面追従性を徹底的に求めるのであればDLCやチタンコートが上ですが。
パッと見の感覚としてはツルツルの状態の方が良いと思われがちですが、オイル漏れに関してはそうとは言えません。適度な凸凹が油膜を保持しシールのリップ部分を正常に作動させるのであります(”◇”)ゞ
エンジンのシリンダーにクロスハッチが付いているのを想像して頂けると分かり易いんじゃないかなあと思います。
はい。
各部洗浄して点検交換組立に移ります。
完成しました。
梱包してオーナー様の元へ送り返します(^O^)/
突然、衝撃的な画像ですいません(^^;
久々にヘドロ状態のショックオイルでしたのでつい・・・。
ブラッダ(ガス袋)の周りには得体のしれないブツブツした物体がへばり付いておりました。
きっとエイリアンの卵じゃないかと思うので、研究所へ持って行きました(?)。地球の侵略を目論むエイリアン達は人間に気付かれない間に卵を産み付けているに違いない(; ・`д・´)
20年以上の月日が経っているモデルですので、その間に人類の隙をみて・・・。
いや、これはデーモン族の仕業か!?人間は駆逐されてしまうのでしょうか?
と、冗談はその位にして愈々仕上げに入りまーす(^O^)/
綺麗なオイルを充填させつつエア抜きを行っている画像です。
20年以上頑張ったリアショックを労いながら丁寧に行いました!
今回、アッパーベアリングも動作不良を起こしていましたので一式交換しました。これでまた暫くは快適に乗って頂けると思います。
いつもご愛読ありがとうございますm(__)m
今回のGWは皆様、如何お過ごしたでしょうか?小生はRTLを日野カンに持ち込んでハードエンデューロコースを走らせに行ってきました。
普段乗っているエンデューロマシンとの違いを嫌という程味わってきました~(;´∀`)
慣れないマシンでしたが、色々と新しい発見とアイディアが湧いてまいりました\(^o^)/
と、その辺にしといてお仕事再開です!
WR250Fのサスペンションオーバーホールします。先ずはRショックから。
数年間ノンメンテだったようでガス圧低下とエンドアイベアリングの固着、ボトムアウトバンパー劣化を確認しました。
こうなると交換は必須です!
ボトムアウトバンパーですが、先ずは縮んでいきます。その後、砕けていきます。
ショックがヘタってくると徐々に症状が進行して最後には砕け散って無くなっている事もしばしば・・・。
『徐々に症状が進行』
この過程が実は盲点になるんです。ですので定期的にメンテナンスを行う事をおススメしてます。