CB1000SFの純正リアショックです。
流石に古いのでショックロッドに点錆が発生していました。
オーナー様へはロッドの再メッキをお勧めしましたが御予算の都合で研磨のみで組上げました(保証対象外になりますが)。
ストローク奥側が特に酷かったので代わりに、なるべくフルボトムしない様に高さのあるバンプラバーを取り付けました。
火花の飛ばなくなった1980年製のXL80S。他の部分は年式にしては状態が良く、ほぼフルオリジナルの状態なのですが、やはり熱や振動に弱い電気系の部分は問題が起きます😅
実はクラシックバイクが大好きで若い頃はヴィンテージバイクを趣味でレストアして遊んでた経験があります。お金がなかったので鉄屑状態の古いバイクを手に入れてはレストアして遊んでましたw
そんな時、いつも困難にぶち当たるのは電気回路でした。意外とエンジン自体は頑丈で電気回路とゴムパーツに苦しめられた思い出があります。
このXL80Sも例に漏れず・・・エンジン不調の原因はエキサイターコイル内部の短絡だったのですが念の為、チャージコイル側も巻き直しました(同じ時間を経たパーツなので、ついでに巻き直しました)。
中々綺麗に巻く事ができずに、何度か巻直して、やっと満足できる状態になりました(お仕事ではなく趣味の作業なので定休日に作業しておりま〜す💦)。
綺麗に巻き付けないとスペースに問題が出てくるのと、耐久性に問題が生じると思います。専門家にお話を伺った所、コイルとマグネットがエネルギーを発する時、エナメル線が微振動するらしいです。
エナメル線自体の微振動と、エンジンの振動、車体からの振動がコイルに伝わるわけです。そうなると綺麗に巻かれていないと更に余計に振動してしまうのは想像できると思います。
巻き終わったらワニスを染み込ませて乾燥させます。エナメル線の隙間に樹脂を充填する作業です。
『焦らず丁寧にじっくりと』
初めて巻いた状態です・・・丁寧にやったつもりなんですがコイルが太くなってしまい、スペースはギリギリです。
エナメル線の種類や太さ巻数は条件を満たしていて、機能しますが・・・この状態じゃ怖くて遠出できないですよねw
いつ爆発するかわからない爆弾を抱えたまま走るのは・・・この歳になると・・・かなりキツいっすw
手だけでは中々綺麗に巻けなかったので旋盤を使って巻いてみようと思いつきました。
エナメル線に一定のテンションを掛けて少しづつ慎重に。
自分の趣味のマシンなので前回のままでも機能的には問題なかったのですが、やるからにはちゃんとやりたくなるのが人情ってもんだ(?)
なので今ある道具を色々と工夫しましたw
今の所ですが満足できる巻き方ができました。
実は私の師匠にアドバイスをいただきまして・・・2本の手だけでは中々うまく巻けないとの事です。特にチャージコイルはヘッドライトを点けた時にフルチャージ状態になる2段式なので困難でしたが、この方法ならば綺麗に巻けて、コイルがタイトになるのでスペースの問題もクリアできました!
そして仕上げにワニスを塗って乾燥させます。
お師匠さん曰く、2液性エポキシ樹脂がおすすめとの事でしたが、私は未だ未だ未熟者ですので分解(やり直し)の事を考慮してワニスにしました。
乾燥したらベースに装着します。
仕事が終わった後の夜分遅くの趣味のお時間でございますw
ポイント式点火と機械式進角カバナーの古いXL80Sでごぜーます。スパークプラグがスパークしなくなっちゃったので修理です。
スパークプラグの火花が不安定で色々と点検した結果、原因はエキサイタコイルでしたが、経年劣化を考慮するとチャージ側も時間の問題だろうと・・・。なので今回はチャージ側のコイルも巻き直します!
先ずはエナメル線の種類や、巻き方向と巻き数・・・色々と記録して分解しました。
手作業だけでコイルを巻いていると、どうしても綺麗に巻けませんでしたので不格好です💦(汚いなー💔)
そしてフライホイールの内側には遠心式のガバナーがありますので、思っていた以上にスペースの確保が必要でした。
それと巻きながら思った事なんですが、綺麗に巻かないとエナメル線同士の接触する面積が大きくなってしまったり、振動で擦れ合い易くなって、製品としての信頼性は奈落の底へ真っ逆さまになるだろ〜と・・・・。
エナメル皮膜によって絶縁されている状態を永く持たせるには綺麗に一定に巻かれていないと永くは持たないと思いました。せっかく巻いたので取り敢えず、性能テストをしてみました。
スパークプラグの火花はバチバチと力強く飛ぶ様になり、アイドリングは安定し吹け上がりも好調になりました。
ですが、綺麗に巻く方法を考え直して再度、挑戦します!
やっぱ古いバイクはいいなあーと改めて思いました。アナログなので人の手で何とかなっちゃったりするから。
1980年製のXL80です。
アイドリングが不安定で・・・しばらくエンジンは始動しできていたのですが・・・動かなくなりました。
調べてみるとスパークプラグに火花が飛んだり飛ばなかったり・・・結局火花が飛ばなくなりましたw
こりゃ点火系に不具合あるなと。
ただですね・・・外観を見てみるとほぼフルオリジナルで腐っている部分が少ないんですね。
ってゆーか腐ってる部分はないですね。
勿論、年式相応のヤレはありますが、腐りやすいシートや、錆びやすいスポーク、錆びて穴の開きやすいEXパイプ・・・。全く無事です。
色褪せや傷や凹みは勿論ありますよw
つまり熱や振動に弱い電気系の不具合だと理解できます。
火花が飛ばないのですから、各コイルとポイントスイッチ、コンデンサーを疑います。
各部計測していくと、コンデンサーとイグニッションコイルがダメそうでした。
さらに発電側のコイルは完全にダメでした😅
2024年時点では、もうメーカーからの部品供給は終わっております。
6Vで比較的単純な回路ですので材料を集めて修理しようと相成りました。
イグニッションコイルは社外品で良さげなものを見つけたのでKITACOから販売されている物を取り寄せました。
コイルは巻き直します。
続く・・・
オーナー様はGSX400Eに装着されているとの事ですが、フォーク自体は何のフォークだか不明との事です。多分Z250辺りのフォークっぽいですが・・・。
アウターのメッキがこんなになっちゃって・・・フォークシールもブチ破れてオイルが漏れ漏れです😅
ピカピカになって戻ってきました!〜
メッキ層の下地が腐食してメッキ浮きが発生している状況でしたので、一度メッキを剥離して、下地を研磨し直して再メッキしています。
母材がアルミ合金の場合、どうしてもメッキ層は剥がれやすいです。
そして組み付け時には細心の注意を払う必要があります。
アクスルシャフトやブレーキキャリパーのボルトを締める時はドキドキします。
パリッとメッキが割れる事もありますので。
かと言って緩く締める訳にもいかないんですがw