DT200Rのリアショックからオイル漏れとの事でオーバーホールを開始します。分解した形跡は一切ありませんでした。
つまり87年式との事なので30年以上の歳月が流れております。
ショックロッドには深い錆が発生していました。一部メッキが浮いてきておりますので再メッキが必要です。
ですのでメッキ工場へ依頼して再生してもらいます。
スポーツスター1200Sに採用されているSHOWAのツインショックをオーバーホールします。スプリングを外してみた所、ボトムアウトバンパーが砕けておりました。ガスが抜けてくるとボトムアウトバンパーに負担がかかり易くなるので砕けたり、気付いたら無くなっていたりします。
スプリングを外した状態でダンパーロッドを押し込んでみると・・・全然戻ってきません。これはガスが抜けている状態を示しています。
即ちサスペンションが路面を追従できない状態になっていると言えます。サスペンションの『伸びる仕事』が行えない状態と言えば分かり易いでしょうか?
ガス圧を計ってみた所、0気圧でした。ブラッダ(ガス袋)も変形していたので擦れて傷が入っておりました。
高圧ガスが封入されるパーツですので交換が必要になってきます。
ショックロッドは旋盤で掴んで回し、研磨します。使用しているうちに細かな傷が付き、その傷がシールを痛める事を防止する為です。
そして分解洗浄しつつ点検して異常等がないかを確認し、消耗パーツを交換して組上げます。
仕上げはオイル充填とエア抜きを行います。
ダンパーを完成させてリークテストを行い、問題なければスプリングを元通りにセットします。各セッティングも作業前に記録した位置に合わせて完成です。
セロー225のリアショック オーバーホールを承りました。それ以外にも走行中にカタカタと音がするとの事で点検しました。
テスト走行してみたのですが、確かに不定期に何かが動いてぶつかる様な音と言うか振動が伝わってきます。パターンが無いので頭を悩ませつつ…各部点検してみた所、エンジンハンガーのボルトが緩んでおりました。
あぶねーあぶねー(^^;
次にリアサスに取り掛かりました。オイル滲んでますねぇ。
ヤマハ(創輝)製のリアショックは独特な造りだったり、どちらかと言うとOHLINSを模倣した様な構造で耐久性よりもフリクションロスを低く抑える様なパーツを採用してます。ヤマリンズってのもありますし実際提携してますし。
その為なのか漏れやすい気がしますね。
逆を言えば漏れてメンテナンス時期を教えてくれるとも言えます。
はい。いつも通り分解洗浄点検です。この時点でショックボディにガスを注入する為のバルブを取り付けます。
シムも一枚一枚磨くのですが、その配列を見ながら、こうしたらもっと良くなるだろうなぁとか、ここの構造は変えたいなぁとか考えたりしちゃいます。
職業病でしょうか?
ダンパーを完成させたらリークテストを行い、問題なければ車体へ組込み完成させます。
Johnny`s Factoryでは、アッセンブリ―交換になってしまう純正のリアショックのオーバーホールも可能です。対応機種はお問合せ下さい。
画像はCB400SFやGSXカタナ等に装着されている純正ツインショックです。
こちらはNSR250Rの純正リアショックです。ショックロッドは錆びていましたが再メッキによって再生しています。
ヤマハのR1Zの純正リアショックです。リザーバタンクと本体を繋ぐゴムホースが劣化していましたので耐圧メッシュホースに交換してオーバーホールしました。
SHOWAのアドバンスショックもオーバーホール可能です。画像はCB1300SF用の物です。
カワサキのゼファー等に装着されている純正ショックもオーバーホール。
こちらはスズキの…車種は忘れてしまいました(^^;
こちらはGSX-R1000です。他にも対応可能ですのでお問合せ下さい。
純正のリアサスのオーバーホールやオイル漏れ修理も可能ですので諦めていたオーナー様は是非ご用命下さいm(__)m
1983年頃のYZ125に装着されていたリアショックです。オイル漏れとの事でお預かりしました。昭和58年に製造されて現在に至ると言う事で、ビンテージMXと言った所でしょうか?
もちろんその頃の私は子供でしたので初めてお目にかかります(笑)。この頃のマシンは、モノやリンクレバー式のリアサスペンションが各メーカーで競合していた時期で独特な構造をしたサスペンションが沢山あるのが特徴的です。
基本的な造りはこの頃には完成されていたんですねぇ。分解された痕がないので初めてのオーバーホールでしょうか?
ピストン側だけでなくシリンダー側にも減衰圧を制御するシステムがあったり、試行錯誤の跡が見て取れます。ロッドには無数の傷と錆が発生しておりましたので再メッキへ出しました。
再生されたショックロッドが返ってきました!綺麗になりました\(^o^)/
古いモデルですのでパーツの供給がありませんので代替の現行パーツが組み込めるように一部寸法を見直しました。
それと、専用のエア抜きポンプに接続できるようにアダプターも旋盤で削り出しました。これで完璧なエア抜きが可能です。色々と(現在では)特殊な造りなので加工や新たな道具が必要だったりと勉強になりました。
リークテストを行い、問題ない事を確認してお客様の元へ送り返しますm(__)m
毎度ご愛読ありがとうございます!ちょっぴりレア(?)なホンダのCRF125Fの修理を承りました。大人の男性がお遊びで使っているのですが中々のダメージっぷり(笑)。
フォークオイルはダダ洩れ状態でハンドルストッパーは変形(+o+)
ミニモトで遊ぶのって面白いんですよねー。大人の男性が使うには限界性能低いんですが何故か面白い。
ステップの位置が気に入らないとの事なので溶接肉盛りして成形し直しました。ステップ自体はフルサイズモトクロッサーの物を流用して使われている様ですね。
ステップ幅やハンドル形状、大人の体格に合う様に部品を変更していく必要があるのもミニの宿命ですが、ポジションのセッティングがいかに大切か学べるのもミニの良い所じゃないかなあ~と思います。