KTM 150XC-Wのサスペンション ローダウンとチューニング キャブレタのセッティング

2017年モデルのKTM 150XC-Wのサスペンションをローダウン、チューニングします。先ずはリアショック。

NEWシャーシになったEXCシリーズ全般に共通しているオイルロックが強すぎる部分と減衰力が不足している部分を改善する様にリバルブを行いました。この2点が物凄く全体のフィーリングを悪化させていると感じました。フロント側の反応の悪さやフロントに荷重が移っている時間が長いのもこの2点が悪戯してると思います。欧州人の様に体格が大きければ真面に動くのでしょうが、日本人の体格には全く合わないんじゃないかな?

ついでにフィーリングの悪いダブルレートのスプリングもシングルに変更しました。

二枚目の画像。最近のお気に入り、SKF製のダイヤフラム式フリーピストンも組込んでブラッダ式の良い所とピストン式の良いとこ取りも行いました。

そしてフロントフォーク。新採用のWPのXplor48 FORKですが今流行りの左右非対称のフォークです。概ね良好なフォークですが、戻り側の減衰力が足りない感じです。理想はピストン径を大きくしたい所ですがSTDベースで足りない部分を追加しました。

フォークダンパーをショートにして、その寸法に合わせたスプリングを使用しました。アウターチューブはコスパの高いカシマコートを。摺動性を向上させる為のものですが、それだけでなく熱変化を最小に抑え、且つオイルの劣化も防ぐ作用があります。わけの分からないパーツに数万円かけるより、よっぽどやって損はないと思います。

この業界だけでなく、様々な業界でわけの分からないパーツとかサービスを高額で売りさばきトンズラ~する業者が後を絶たず相談を色々と受けるんですがねぇ。17モデルの150XC-WはキャブがTMXが悪い、PWKこそ最高!とか訳が分かりません。

STDのセッティングが日本の競技性格に合って無かったのは確かですが、きちんとセッティングすれば通常の使用において遜色ないです。TMXだって前々からレーシングマシンに採用されている高性能なキャブなんですけどね。

変な重りとか、変な風潮に騙されてPWK買っちゃったりお気を付け遊ばせー♪

フォーク突出し&ローダウンリンクやイニシャル抜き抜きとか、正直言えば短絡的理論にはうんざりします(^^;