NSR250の純正リアショックをオーバーホールします。先ずは分解点検しながら洗浄します。
各部のセッティングを記録しておきました。
先ずはブラッダ。
これは高圧チッソガスが封入されている部品ですが、分解前に確認したところ、ガス圧は0以下でした。更に酷いとマイナスになる事もあります。
つまり負圧です。その場合、スプリングを外すとショックロッドが内部に吸い込まれます。この様な状態ですとリアサスペンションの機能としては破綻しています(+o+)
画像の様に変形している事は度々あります。この場合は新品に交換です。
次にショックロッドを保持しているガイドブッシュです。編摩耗しています。
画像ですとわかり難いのですがコーティングが一部擦り減っています。ロッドが真直ぐに動く様に保持するパーツですのでこのまま再使用するとオイル漏れの原因になりますので交換します。
洗浄点検しつつ磨いたパーツを展開しておきます。何段階にも異常がないか?確認する為です。
意外に思われるかもしれませんが、小さなゴミの混入や些細な変形が性能に多大な影響を与えるリアショックですので何度も確認点検を行います。
そうして組上げた後に、最後の仕上げとなる、オイル充填&エア抜きの工程に入ります。
この工程も非常に重要になります。エア混入の状態ですと減衰が効かない状態になってしまいオーバーホールの意味がなくなります。正確に、品質を安定させる為には特殊な装置を使いませんと成り立ちません。