ワークスマシン?TZ750 サスペンション(フロントフォーク)

前回から続きましてTZ750のフロントフォークです。

旧タイプのフロントフォークではありますが、オイルロック部分や各オリフィス部分に工夫が凝らされています。

勿論、純正部品はありませんので・・・各部を加工したり、現行品が使えるように工夫が必要でした。

ワークスマシン?TZ750のサスペンション(リアショック)

1974~1980年頃まで製造されていたと思われるTZ750です(画像はYAMAHAさんのHPから拝借)。

2STの4気筒。市販レーサーの位置づけらしいのですが、噂ではワークスマシンをそのまま販売していたとか、ないとか????

ワクワクしますね~(^^♪

ハイ。リアショックを展開した画像です。

後期型のモノショックになったTZ750です。モノショックを搭載した世界初のマシンはMXマシンのYZ250で、YAMAHAはそのあたりでも当時は群を抜いていたようです。

公道仕様のDT250のモノショックも、そうだった記憶してるのですが、TZ750も現在のショックアブソーバーとは違い、フレームの一部として組み込まれていた感があります。

ロッド径は見た事もない太さです(^-^;

オーバーホールのご依頼が来た時、正直ビビりましたがDTの経験があったので挑戦する事にしましたw

恐怖よりも興味の方が勝ってしまい・・・やってみることに(勿論お客様と相談の上ですよ)。

若い頃に先輩から聞いてはいたのですが・・・オリフィスがジェット式になっていて、キャブレターの様にジェット交換でセッティングするんだ・・・それは本当でした( ゚Д゚)

しかもピストンは二段式で、伸び側と圧側をなるべく分けて減衰圧が発生するような工夫が見て取れます。

しかし、やはりオリフィスの制御だけではダメだという事がわかり、シムスタック式になっていった・・・と言う訳です。

人に歴史あり!マシンに歴史あり!ってことですね~(;・`д・´)

当たり前ですが、当時の純正パーツはありませんのでオーバーホールするには工夫が必要になってきます。

シールヘッドは作り直して、ロッドも歪み修正と再メッキして・・・。

完璧なオーバーホールを目指すんですが、私としてはもうドキドキです💦

完成したショックです。

巨大ですねw

KYB リアショック NSR250R Dizzy Club

当時NSR250R用のカスタムパーツとして販売されていたKYB製の大変珍しいショックです。

ショックボディに『DIZZY CLUB』のプレートが付いています。

純正で装着されているSHOWA製と比べてみるとガス室の容量が大きくなっています。

ピストンも二段式になっていて、凝った造りになっています。

 

リアショックのオイル劣化

アルミボディのリアショックの場合(コーティング無し)、1年走行しただけでオイルは真っ黒になり・・・悪臭を放っておりますw

競技用の場合はもっと気を付けないといけません。

シリンダーが削れてしまうからだと思うのですが・・・漏れる前に定期的にメンテナスをお勧めします。

予防策としてカシマコートが有効です♬