ホンダのスーパーフォアのリアショックからオイル漏れとの事で修理を承りました。
バランスを考慮しますと左右共同時にO/Hがベストですが今回は漏れだした方だけのオーバーホールです。
今回は再利用可能なパーツは再使用しました。
ロッドに錆や曲がりはなく、ガイドブッシュの偏摩耗やピストンバンドも良好。ブラッダ(ガス袋)も変形や傷なし。ボトムアウトバンパーも良好でした。
CRF150RⅡのリアショック オーバーホールのご依頼を承りました。弊社でリザーバタンク容量アップとカシマコートを施しアップグレードしたショックなのですが…かなりオイルが汚れてますね(^^;オイルも滲み漏れしていました。
真っ黒!
ミニモトクロッサーでフルサイズMXマシンと同じ様なライディングをする方ですと、コーティングしててもオイル劣化が激しいのを多々見受けます。
NB/NA以上の選手ですとフルサイズMXマシンで1ヶ月程度の使用でも各部消耗が激しいマシンを何度も見てきました。
前回のO/Hから10回程度の使用との事ですがガイドブッシュにも傷が入ってましたので新品に交換しました。
ロッドも旋盤で掴んで回して傷取り研磨して組込みました。
結局、ライダーの技量にマシンが付いていけない為にサスペンションをアップグレードしても、更にライダーの技量を発揮できる様になり、マシンの消耗も更に激しくなるんですね(^^;
以前、そう言ったオーナー様から「レース中に後半になるとフォークが底付きするから何とかしてくれ」との御依頼を受けた事があるんですね。レース後半になると底付く。
それはオイルの熱ダレです。
熱ダレして底付くと言うのはオイルの粘度変化によって・・・と言う事です。ここでオイルの性能を上げれば、と言う話になりそうですが熱によって変化しないオイルは存在しません(存在するなら教えて下さ~い)。
そこでオイルロック機能を強くする部品を製作して組込んで問題を解決したのですが、その為にレース後半までライダーは遠慮なくガンガンいける様になり、結果オイルの劣化が激しくなってしまった事がありましたね-(同じ使用時間で、です)。
つまり、技術が発展する事で人間が能力を発揮できる様にする事と、人間がその能力を発揮する為に技術を発展させる事は相互作用によって成り立っているんだなぁと感じる御依頼でした。
消費制限の為に人間(ライダーや選手)の進化(動作)を制限する様な「制限」になってしまったら・・・それは『能力を発揮するな』と言う事になってしまいますよね?
それって正しいのかなあ~?と。
メーカー不明のトラ車のツインショックをオーバーホールします。画像を撮り忘れてしまったのですが、分解してみるとかなりヤバい状態でした(^-^;
アルミのスラッジがゲル状になって各部にへばり付き・・・しかーし!これなら何とかなるかな?と楽観的に作業開始!
オーナー様はこのリアショックを大変気に入っているらしく何とかしたいとの事でしたのでなるべくご希望に沿えるように頑張ります!
現行のシールやブッシュ類が使える様にシールヘッドを製作しました。しかし、どこのリアショックなんだろう?海外製の物には間違いなさそうですが…ロッド径やシリンダー径は現行の物にはない規格のショックです。知ってる人、いたらおせーて(笑)。
ロッドには錆は無いものの、0.1㎜程度の歪みがありました。なるべく修正して組込みました。
ガスの注入口を新たに設置して完成させます。造りから言って70年代のショックだと思うのですが、どーなんだろ?