「サスペンション」カテゴリーアーカイブ

KTM 690エンデューロRのローダウン

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KTM 690ENDURO Rをローダウンします。前後で-20㎜のローダウンになる様に寸法を変更します。リア側はロウダウン用のリンクは使用せずに、ショック長を変更しました。リンクで車高を変更するとレバー比が狂い、フルボトムするとフェンダーに接触したり、路面追従性が狂うのでローダウン用リンクはお勧めできません。

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今回、690エンデューロをスポーツ走行性重視のサスペンションになる様にセッティングも変更します。オーナー様の体格とご希望に沿う様、スプリングも変更です(^^)/

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勿論フロントフォークも20㎜のローダウンになる様に寸法を変えていきます。ショート化に伴い、スプリング長の変更が必要でしたのでワンオフでスプリングを制作してもらいました。レートもリアとのバランスを考えて変更しています。スプリングをカットする方法もあるのですが、実はカットしてしまうとスプリングの強さが変化してしまうのと、焼きが入ってしまい特性が変化してしまいますのでジョニーズファクトリーではお勧めしていません(-.-)

ショックも同じなのですが、ロウダウンの為のパーツを旋盤で削り出します。各ダンパー内部に組込んでしまうので全く見えないパーツですが、こう言った部品を組込んでショート化していきます。

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続いてサイドスタンドも短くします。切断して、補強の為に内側に入れるパイプを旋盤で削り出します。サイドスタンドの内径ギリギリまで精度を追い込んでいきます。圧入して溶接しなくともガッチリ固定される様にする為です。

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長さの確認の為に、装着して様子を見てみます。溶接しなくとも画像の様に問題なく機能するんですが…

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溶接して、塗装したら完成です(^^)/

 

CRF250Xモタード仕様を…続き(フロントサスペンション)

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前回からの続きです。リアショックの作業を終わらせてフロントフォークの作業に取り掛かろうとした所、ステアリングステムがガタガタになっている事に気付きまして、分解しました。ステムベアリングは錆びてレースには打痕がついていました。

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ベアリングもレースも特殊工具を使って確実に圧入します。叩き出したり、叩き込んだりするとメインフレームやステムシャフトにダメージを与える恐れがあるので、できるだけそう言った方法は取りたくありません。

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続きましてフロントフォークです。実は…これが色々と難有りでした(^^;元々モタード仕様の為、ショート加工されていたんですが、使用しているロウダウン用のカラーが歪な形状の物が組み込まれていて、フォークダンパーのロッドは傷だらけになってしまい、ロッドホルダー内のブッシュやシールを傷付けていました。画像には写っていませんがバリも出たままです…(^^;

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こうなると修理が必要になってきてしまいます。フォークスプリングも標準レートの物を大幅にカットされていました。あちゃ~って感じです…((+_+))

今回はリアショックスプリングと併せてフォークスプリングも交換しますので問題は無くなります。

このCRF250Xは2004年モデルで、当時はまだサスペンションの情報ってショップさんでも今の素人さんレベルだったと思います。07年のCRF150Rがきっかけでリバルビングとかサスペンションチューニングとかって言葉が浸透した様な気がしますし(ミニモトで大人が本格的に遊べる様にチューンナップ!てのがきっかけじゃない???)。

何を隠そう、私だって今でも勉強中ですし(^^;

90年代のオートバイを見たって、メーカーそのものがまだまだ明確な答えを見つけられてはいませんしね。今でもそうかもしれませんし、メーカーによって考え方(コンセプト)が違うしナア。昨日、素晴らしいと思って物が、何かをきっかけに今日は駄目な物になる事もありますし日々勉強でアリんす!

CRF250Xモタードを・・・

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CRF250Xのモタード仕様をオフロード仕様に戻します。先ずはリアショックからです。シリンダーとロッドを分解してみると、がっつりショート加工されてます。

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念の為、バルビングも確認しました。CRF250Xの標準バルビングのデータと照らし合わせて変更されていない事を確認して組上げました。今回、オーナーさんの希望でスプリングをソフト方向に振ります。

さて、フロントに取り掛かろうとしたら・・・ステムベアリングがガタガタになっている事に気付き、パーツを手配して作業中断です(^^;

YZ250FXサスペンションのバランスについて

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最近、大流行している(?)YZ250FXのリアショックです。オーバーホールのご依頼なんですが、色々とオーナー様のお話しを伺っていると吊るし(ノーマル)の状態では色々と不都合がある様でした。

最近YZ250FXのお仕事が増えて、沢山のオーナー様からお話しを伺う限り、「ウーン、前後バランスを最適化する必要があるでしょう」って考えておりました。FXには私も乗った事があるのですが、フラットな路面やちょっとしたギャップ通過は物凄く優しい印象で、ちょっと乗った感じは凄く好印象なのです。所が所有して色々と付き合ってみると、やはり足りない部分が出てくるようですね(^^;

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こちらのオーナー様はヤマハ車ばかりを乗り継ぎ続けておられる方なので、お話しを伺うのがとても勉強になりました。そう言った話からFXの弱点や改善点が見えてきたりするのでございます。詳しくは結果が出てからになりますが、今回はショックスプリングを見直しワンオフで制作する事になりました。

ショックを改善して、それでも駄目ならフォークを改善しましょうって事になったんですね。そもそも国内向けのFXのサスペンションのセッティングはフロントの接地感を重視した仕様になっている様で、リアのトラクション(接地感)不足が如実に現れてしまう場面に多々出くわす様です。所がライダーによっては下りでフロントがゴツゴツきて硬いと感じる方も居ますし、登りで失速してしまった時の再スタートが困難とか症状を感じる方も居ます。

 

Ohlins Shocks(オーリンズのオーバーホール)

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GSX-R1300隼用のオーリンズのリアショックをオーバーホールしました。小まめにメンテしているご様子(^^)普段交換する消耗パーツもまだまだ使える状態でしたので、再利用できるものは再利用して組上げました。

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そうする事で安価に仕上げる事ができ、オーナー様への負担も少なくなります。

CR80とかCRM50のリアショック

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皆様、。こんばんわ。今回は古いCR80Rのリアショックのオーバーホール修理の模様です。

綺麗に清掃されてはいますが、ロッドのメッキ部分には点錆が発生しています。なので再メッキしました。このタイプのショックはCRM80や50なんかにも使われていますよね。この時代はミニトレールにもフルアジャスタブルのサスユニットが奢られていたり、今考えると何とも贅沢な話でございます。

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見た目は変わってないんですが(^^; 性能は取り戻せておりまーす\(^o^)/

KX65のフロントフォークとリアショック

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KawasakiのKX65のリアショックをオーバーホールしました。当たり前ですが、フルサイズのモトクロッサーやエンデューロレーサーと比べると小さいですね(^^)

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フロントフォークもオーバーホールします。KX65にはフォークガードがないのでインナーチューブに傷が付き易いと思います。結構大き目な傷が1カ所あったのですが、成るべく影響が出ない様に研磨して組込みました(キッズ達は遠慮なくガンガン走りますからね!)。

KTMのSX65と比べてしまうと頼りない感じは否めませんが、シャーシの特性を覚えさせるにはKX65の方が向いているかもしれません。レースで勝つ!もしくは同じ65でステップアップするのならば、KTMの65SXが選択肢に入ってくるのだと思います。

あっ。KX65用のカードリッジエミュレーターを組込むって手もありますね!カードリッジ式ではないフォークに例のエミュレーターを仕込んでセッティングするだけでもかなり変わるんですよ~。

ウチでセロー250のスペシャル仕様を制作した時に驚くほど良くなったのでお勧めです!ヴィンテージモトクロッサーなんかにも使用できるエミュレータなんてのもあったりしますね。

KDX220SRのフロントフォーク(サスペンションオイルについて)

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カワサキのKDX220SRのフロントフォークです。ちょっと古めの2ストローク オフロードバイクです。オイル漏れ発生の為、修理を兼ねたオーバーホール作業を行います。

古いだけに(?)廃油が凄い事になってます!こうなると本来の性能は望めませんね(^^;

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画像のパーツはコンプレッションバルブですが、減衰圧を担っている部分って物凄く汚れるんですよ(画像のバルブは綺麗にしてあります)。油圧ユニットって油が命なのは言うまでもないですが、エンジンオイルやギアオイルなんかより油の性能が影響しますし、汚れると思います。オイルを新しくしたり、硬さを変えるだけでフィーリングが変わるので面白い部分です(悪戯にオイル粘度の変更はNGだったりしますので注意して下さいね)。

GSX-R1100のリアショック

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古いスズキのGSX-R1100のリアショックをオーバーホールします。オイル漏れとショックロッドに錆が発生しています。古いモデルのショックのオイル漏れは、ロッド再メッキ必須な事が多いです(^^;

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綺麗に再生されたショックロッドが、メッキ加工から戻ってきました\(^o^)/美しいメッキです。

ショックロッドのメッキは、装飾用の物とは違い高精度のメッキなんですが、高精度に処理されたパーツって美しいんですよね。

つまりカッコ良さってユーのは、高性能さを表すものだったりすると思います。はい。