「メンテナンス」カテゴリーアーカイブ

CB1300SFのアイドリング不調

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CB1300SFの初期型です。この当時、気合の入ったCB1300SFだったと記憶しております。ホンダさんの「初期型が一番高性能!」と言う定説通りのマシンです。

初期型以降はコストダウン型になっていく営業理念なのか???最近は初期型からしてコストダウンが目立ちませんか?新生アフリカツインは大丈夫なのでしょうか?買えませんが(^-^;

CRF250Lとか残念なマシンが目立ちますよね・・・。このままでは国産メーカーはBSAやトライアンフ、ノートンと同じ運命をたどる事になると感じてしまうので御座います。

個人的なレビューですので気にしないで下さいまし。そうそう、話を戻しましょうね。

アイドリングが不安定で、吹かすとプスンプスンとクシャミをします。生ガスが吸気ポートから吹き返しています。キャブ車ですのでキャブレターを疑いがちですがこの場合は燃焼室の気密性不良やバルブタイミング不良を疑います。

先ずはクリアランスを点検してみると・・・詰まってました(^^;バルブクリアランスを適正に調整します。4気筒のツインカムですので調整箇所は16カ所になります(;^ω^)

これがヘッドのフルオーバーホールとなると大変な出費になりますが今回は調整だけで済みそうです。

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バルブクリアランス調整のその上で、4連キャブレターのバランスを点検します。俗に言う同調ですね。見事にバラバラでしたのでこちらも適正に調整しました。

アイドリングは安定し、エンジンの吹け上がりも軽くなりました。エンジン、シャーシ、サスペンション、やっぱりバランスが重要なんだといつも実感します。

 

WPサスペンション PDSショックの防水処理

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コスモキカイ

毎度ご愛読ありがとうございます。いよいよジョニーズファクトリーにフライス盤がやってまいりました!コスモキカイのFK500型です。卓上の物にしては高剛性でハイパワーです!ちょいと使ってみましたがミニフライスとは思えない位の切削力でしたΣ(・□・;)

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固着したアジャスター

さてさて本題ですが、WP製のリアショックのリバウンドアジャスター。鬼門ですね(^^;

永らくメンテしていないと画像の通り錆びて動かなくなってしまいます。この部分は外径側にOリングが入っていないのです。

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比較①
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比較②

ですのでOリングが装着できる様に旋盤で溝入れを行い防水性高めます。

些細な事かもしれませんが大切な部分です。マディ走行や高圧洗車機を多用する場合は必須項目だと思います。

WPショックをオーバーホールする際にはプラスアルファの金額で施工いたしますのでお気軽にご用命くださいm(__)m

WPショック、リバウンドアジャスター防水加工⇒2,500円(税別)ショック分解オーバーホール費用は別途かかります。

WR250のブレーキ

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前回からの続きなのですが、実はオーナー様からFブレーキの動きが悪く点検する様ご用命いただいておりましたのでキャリパーを分解してみました。

あれれ?何か変な物体が出てきました(;・∀・)

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剥離中
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剥離後

黒いぶにょぶにょした物体…塗装の剥がれカスじゃないか?まさかバンジョーボルトの塗料?そこはアルマイトじゃないの???

頭の中に疑問符が沢山湧いてきます。ブレーキフルードに侵され難い塗料ってのも存在しますが・・・侵されてるし。ええーい!分からんので剥離剤に漬けてみましたよ、もう。

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各パーツ洗浄

結果は画像の通り塗装でした。剥がれた塗膜がピストンシールやオリフィスに付着して動きを悪くしていた様です。各部を綺麗に洗浄し組上げます。

メッシュ製のブレーキホースでは有名なメーカーの物なんですがちょっとこれではお客様にお勧めできませんよー。困ったなぁ。

WR250Xサスペンション(リアショック編)

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車体から取外し
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分解洗浄

前回の続き、リア編でございます。オーナー様がリンク周りやスイングアームのメンテは行っているとの事で弊社ではRショックのみのオーバーホールをご依頼いただきました。

走行距離は14000キロ弱です。状態は良好ですがガス抜けとオイルの劣化が見られました。気付かぬうちに劣化していくものです。

ガス抜けは路面追従性が低下します。オイルの劣化は減衰圧性能が低下します。

つまり、『前に進む』『止まる』『曲がる』性能が低下するって事なんですよね。

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エア抜きオイル充填
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完成

 

WR250Xのサスペンション(フロント編)

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ステムとフォーク
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レース確認

ヤマハのWR250Xのサスペンションをオーバーホールします。フロントフォークは勿論ですがステアリングステムもメンテしました。

走行距離は約14000キロ程度のWR250Xですがステムベアリングはグリス切れ寸前でした。打痕極少で錆は無かったので洗浄して新たにグリスアップします。

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洗浄後
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フォーク分解洗浄
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フォーク完成!

フォークを取外し、ステムを分解する為にハンドルまわり等を外していると、あれれ?色々な部分のボルトが緩んでおりました。ボルトが無くなっている部分も…(>_<)

ですので、そう言った部分はきちんと直して組上げます。特にフロントサスペンションはトップブリッジとアンダーブラケット(三つ又)、クランプ部分のトルクやフォークの取付方を正確に行わないと作動性だけでなく操安性にも影響を及ぼします故。

 

 

WR250Fのリアショック

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オイル漏れ
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分解洗浄

YAMAHAのWR250Fのリアショックのオイル漏れ修理です。オイル漏れの修理とは言ってもオーバーホールと同じ内容になります。

オイル漏れ、ボトムアウトバンパーの砕け、ガス抜け、オイルの劣化が見受けられました。

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組立最中
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ダンパー完成

こうなってしまうと本来の性能は望めないどころか、ダンピングが得られなくなり、マシンコントロールが困難になってしまいます。

ツーリングユースでも1万キロに1回、レースユースだと1シーズン(1年)に1回のメンテナンスがお勧めです。旋回性能やトラクション性能だけでなくブレーキ性能や乗り心地にも大きく影響する部分ですので。

TLR200のフロントフォーク

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ホンダのTLR200、昭和のオートバイです!フォークのオーバーホールでお預かりしました。

年式の割に良い状態でした。徹底的に洗浄してデータの通りに組上げました。これからも末永く可愛がってあげて下さい(*´ω`)

国産の手軽な入門用トライアルバイクは壊滅しており、個人的にも非常に残念なんですよね。私はチャリでトライアルを楽しんでますが…イキナリHRCのRTLシリーズとか、海外のトラ車は敷居が高すぎていけません((+_+))

このままでは競技人口は減少の一途です。なんとかして欲しい所です。

セロー225のリアショック修理

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セロー225のリアショックをオーバーホールしました。ガス室別体で伸び圧共に調整可能なフルアジャスタブルショックなんですね!贅沢な造りです。

YAMAHAのトレール車はメーカーオリジナルのショックが装着されています。SHOWAやKYB製ではないのですね~。分解組立の仕方や部品も独特なのです。

スプリングを着脱する方法まで独特なのは何故なんでしょう?分解させないぞ!って事なんでしょうね…(^^;

KX80のサスペンション(フロントフォーク編)

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フロントサスペンションの取外し

前回に続き、フロントのサスペンションもメンテナンスしました。分解していくと…あれれ?アンダーブラケットのボルトとアクスルシャフトが曲がっていました。なので追加で手配して、ベアリングと一緒に交換する事に(>_<)

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先ずは洗浄

ステムはレースやベアリングに打痕や錆もなく良好な状態でした。綺麗にして新たにグリスを塗り込んで組上げました。

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フォークダンパー分解

フォークダンパーはさすがに4年経過してますのでフォークオイルはデロデロでした(^^;

インナーカードリッジも分解して徹底的に洗浄し、消耗したパーツは交換し組み上げました。この頃のミニモトクロッサーはシムスタック式ではないのですね。KX85になってからも14モデル以降からシム式になったんじゃなかったっけ???

どちらにしてもミニKXはフォークの伸び側の調整機能が無い為、リアのセッティングをずらすと途端に乗り難くなってしまう場合があります。恐らくはコストの問題で省略されているので改善したい部分です。

車体のピッチングを抑えようとリア側のダンパーを強めていくと、ひっくり返りそうになるんですね。これって何なの???って思うよね。本来ならフォークの伸び側の調整が付いてれば、そんな事にはならないのですよ。

即ちリア側もノッチは付いてますが調整範囲が無いんですね、この構造だと。ショックがヘタった場合の帳尻を合わせる為の物としてしか機能せんのですよ。とほほほほ~。

ですのでオーバーホールを怠れないモデルなのですねぇ((+_+))