105cc→122ccのボアアップキットの組込のご依頼です。
元々のシリンダー類、総走行距離44000kmです。
再利用するヘッド側はそれなりにカーボンが溜まっていましたので洗浄してから組込みます。
デフォルトは謎の国産キャブが装着されています。PF16型というケーヒンの別会社が製造していたキャブレターの様です(当時、ホンダの開発部門に在籍していた先輩に伺って初めて知りました)。
よく見てみるとケーヒンのロゴとは違うんです。どうしてそんな事を紹介したかと申しますと・・・
コイルを巻き直したり、色々と修理して来たのですが、どうしてもアクセルの開け始めの調子が悪い!
点検してみるとスロットルバルブのメッキが一部剥がれているんですね💦
キャブレターってとても精密な部分で、ちょっとした傷や変形で調子悪くなります。
新品に交換したいところなのですが世の中に出回っているPC系やPD、PE系と違うパーツなんです。PFキャブのパーツってあまり出回っていなくて・・・じゃあもうPC系のキャブに交換しちゃおう!ってw
同じ系統のエンジンを積んだXR80やCRF80に装着されているキャブレター・・・PC20ならば何とかなるだろうと取り寄せてみたのですが、簡単には行きませんでした。
エアダクトの長さ形状、インテークマニホールドも吊るしのままではうまく着きません。
昔からHONDAはこの辺りの作り込みが凄くて意外と面倒臭いw
一見全部同じ様に見えるスーパーカブの希薄燃焼型エンジンもマニアでないと中々・・・💦
セッティングして走らせてみると、とても力強く安定してます!
ただ口径が大きめなのでアクセルを乱暴に扱うとストールの様な症状が出る可能性がありますが良い感じなので暫くはこれで様子を見ようと思います。
調子が良くなってくると乗るのが楽しくなって来て・・・ビンテージライクなキーホルダーを見つけたので購入してしまいましたw
こうなってくるとXR80のEXマフラーを装着してみたくなりますねー♫
エキサイター、並びにチャージコイルを巻き直して400㎞程度走行しました(CT110は同時期のモデルでデザインもアノ頃のHONDAです)。
結果を申し上げますと・・・点火不良や充電不良を起こす事もなく、安定して走る事ができました。
これなら成功したと言ってもいいと思い・・・
コンペモデルのハイカムを組み込みましたw
もう馬鹿としか言いようがありません。そんな事は分かっちゃいるんですが・・・。
せっかく上手くいったモノをあえてバランスを崩して危ない道を進むという・・・w w w
目的は林道ツーリングで楽しいマシンに!ってw
XL80S 走ってみたら、もう少しダートよりのセッティングにしたくなっちゃったんですw
1980年製のXL80sです。
点火不良によってエンジンが不調でした。
原因はエキサイタコイルの劣化だったのですが、とっくの昔に廃番の部品なのでコイルを巻き直したのですが自分の知識の少なさが原因で3回位やり直し・・・💦
最初はうまく巻けずスペース的に問題あり→旋盤やジグを使って上手く巻けたものの・・・エナメル線の規格を選び間違えて失敗(18km程度の走行でコイルがダメになる)→んで、今回は・・・と言うと・・・。
50km程度、安定して走り切る事ができました。
この手のエンジンのコイルはとても単純な構造なのでネットから情報を集めれば色々と出てきますが、鵜呑みにするとやばいっすね💦
専門家からお話を伺い、ヒントを頂いたので私は何とか成功しましたが・・・きっとブログ書いてる人たちは途中でエンジン止まっちゃってると思うんだよなあ。
ちゃんと機能を取り戻して安心して走れる様になり、ほっと一安心したのでウィンカーを当時の物に交換しました(昭和レトロ感❤️)w
いやあーやっぱプロは凄い!ノウハウの蓄積や知識が半端ないですね。
ただ巻きなおしゃ良いってモンじゃないって思い知りましたw
そんなお盆休みでしたw
コイル巻き直してエンジン始動したし、色々と調整して絶好調!だと思って10キロ程度遠出してみたら・・・点火不良の様な症状が現れ始め・・・・コリャやべー!!!!
何とか工房に帰って来たものの・・・点検してみるとエキサイター並びにチャージコイルが完全に導通してしまっていました💦
外から点検しても外傷や破損はありませんが、テスターでコイルを調べてみると完全にエナメル線が導通。フライホイールやガバナーと接触した様子はなかったので物理的な故障ではなさそう。
エキサイター、チャージコイル共に全く同じ症状で・・・巻き方に問題があったのか?巻き終わった後の処理がマズかったのか?
うーん・・・エナメル線が熱に耐えられなかったのか?
なので、更に強い皮膜のエナメル線で巻き直し、コイルを樹脂で固めてみました。
ちゃんと絶縁されて抵抗値が元に戻りました。
前回見誤ったのは、通常のモーターに使われるエナメル線を使いました。と言うのもエンジンの腰下は通常100℃前後なので充分耐えられると・・・。
しかしこのエンジン、コイルが収まっている部屋はエンジンオイルから完全に隔離されており、環境によっては150℃位になる事がありそう・・・。
エナメル線を半田付けする際に用いる剥離剤です。
今回新たに使ったエナメル線は、かなり皮膜が強く、この溶剤を塗っても皮膜が剥がれません😆
これは期待できる!
剥離剤を塗った後にサンドペーパーで削らないとエナメル皮膜が剥がれません!これは強いぞー!
ステーターコイルアッセンブリ完成です。
今回、耐熱性の高い絶縁テープを最後に使い巻き付けました。エンジンに取付けて始動に成功しましたが・・・問題は耐久性です。
点火時期を調整し直して、バルブタイミングも点検して・・・近所のダートを走らせてみました。
今回は不安定な点火に陥る事なく・・・一先ず上手くいったかなーw
しばらくは様子見ですね
手だけでは中々綺麗に巻けなかったので旋盤を使って巻いてみようと思いつきました。
エナメル線に一定のテンションを掛けて少しづつ慎重に。
自分の趣味のマシンなので前回のままでも機能的には問題なかったのですが、やるからにはちゃんとやりたくなるのが人情ってもんだ(?)
なので今ある道具を色々と工夫しましたw
今の所ですが満足できる巻き方ができました。
実は私の師匠にアドバイスをいただきまして・・・2本の手だけでは中々うまく巻けないとの事です。特にチャージコイルはヘッドライトを点けた時にフルチャージ状態になる2段式なので困難でしたが、この方法ならば綺麗に巻けて、コイルがタイトになるのでスペースの問題もクリアできました!
そして仕上げにワニスを塗って乾燥させます。
お師匠さん曰く、2液性エポキシ樹脂がおすすめとの事でしたが、私は未だ未だ未熟者ですので分解(やり直し)の事を考慮してワニスにしました。
乾燥したらベースに装着します。
仕事が終わった後の夜分遅くの趣味のお時間でございますw
ポイント式点火と機械式進角カバナーの古いXL80Sでごぜーます。スパークプラグがスパークしなくなっちゃったので修理です。
スパークプラグの火花が不安定で色々と点検した結果、原因はエキサイタコイルでしたが、経年劣化を考慮するとチャージ側も時間の問題だろうと・・・。なので今回はチャージ側のコイルも巻き直します!
先ずはエナメル線の種類や、巻き方向と巻き数・・・色々と記録して分解しました。
手作業だけでコイルを巻いていると、どうしても綺麗に巻けませんでしたので不格好です💦(汚いなー💔)
そしてフライホイールの内側には遠心式のガバナーがありますので、思っていた以上にスペースの確保が必要でした。
それと巻きながら思った事なんですが、綺麗に巻かないとエナメル線同士の接触する面積が大きくなってしまったり、振動で擦れ合い易くなって、製品としての信頼性は奈落の底へ真っ逆さまになるだろ〜と・・・・。
エナメル皮膜によって絶縁されている状態を永く持たせるには綺麗に一定に巻かれていないと永くは持たないと思いました。せっかく巻いたので取り敢えず、性能テストをしてみました。
スパークプラグの火花はバチバチと力強く飛ぶ様になり、アイドリングは安定し吹け上がりも好調になりました。
ですが、綺麗に巻く方法を考え直して再度、挑戦します!
やっぱ古いバイクはいいなあーと改めて思いました。アナログなので人の手で何とかなっちゃったりするから。
1980年製のXL80です。
アイドリングが不安定で・・・しばらくエンジンは始動しできていたのですが・・・動かなくなりました。
調べてみるとスパークプラグに火花が飛んだり飛ばなかったり・・・結局火花が飛ばなくなりましたw
こりゃ点火系に不具合あるなと。
ただですね・・・外観を見てみるとほぼフルオリジナルで腐っている部分が少ないんですね。
ってゆーか腐ってる部分はないですね。
勿論、年式相応のヤレはありますが、腐りやすいシートや、錆びやすいスポーク、錆びて穴の開きやすいEXパイプ・・・。全く無事です。
色褪せや傷や凹みは勿論ありますよw
つまり熱や振動に弱い電気系の不具合だと理解できます。
火花が飛ばないのですから、各コイルとポイントスイッチ、コンデンサーを疑います。
各部計測していくと、コンデンサーとイグニッションコイルがダメそうでした。
さらに発電側のコイルは完全にダメでした😅
2024年時点では、もうメーカーからの部品供給は終わっております。
6Vで比較的単純な回路ですので材料を集めて修理しようと相成りました。
イグニッションコイルは社外品で良さげなものを見つけたのでKITACOから販売されている物を取り寄せました。
コイルは巻き直します。
続く・・・