TXTのリアショックです。
ザックス製は年代によってシールの形状が違ったり安定していない印象です。
今回も例に漏れず・・・
バンプラバーはムニュムニュしていて頼りない物が付いているので性能の良い別のものを装着しました。
オーナー様はGSX400Eに装着されているとの事ですが、フォーク自体は何のフォークだか不明との事です。多分Z250辺りのフォークっぽいですが・・・。
アウターのメッキがこんなになっちゃって・・・フォークシールもブチ破れてオイルが漏れ漏れです😅
ピカピカになって戻ってきました!〜
メッキ層の下地が腐食してメッキ浮きが発生している状況でしたので、一度メッキを剥離して、下地を研磨し直して再メッキしています。
母材がアルミ合金の場合、どうしてもメッキ層は剥がれやすいです。
そして組み付け時には細心の注意を払う必要があります。
アクスルシャフトやブレーキキャリパーのボルトを締める時はドキドキします。
パリッとメッキが割れる事もありますので。
かと言って緩く締める訳にもいかないんですがw
1986年製のCT110です。昭和です!
フロントフォークのブッシングは既に廃番でしたが、たまたまストックが1セットありましたので使いました(最後の1セットです)。
スプリングは外にセットするタイプで、オイルロックも原始的ですが、CT110には十分な性能だと思います。
ステム周りに大きなダメージはありませんでしたので洗浄してグリスアップして組み上げました。
北米仕様はトップブリッジがアルミ鋳物で、他仕様のCT110と乗り味が若干違うと感じます。
北米仕様車の方がフロントの接地感に安心感があり、鉄プレートトップブリッジよりハンドルが軽く感じます。
特にダートを走ると安定感が全然違うなあ〜と感じた記憶があります。
特にこの手のミニのフロント周りって貧弱でフェンダーを外しただけでフニャフニャして危なっかしくて乗れたもんじゃなくなりますのでトップブリッジの剛性が良くなるだけでも全然変わるんじゃないかと思っております。フォークの性能も重要ですが・・・やっぱり全体のバランスが重要だと改めて思います。
悪い油で揚げたゴボウの様になってしまったスポークも張り替えました。
スポークはまだ部品が出ますが北米仕様のハブは廃番になっております。現時点では他仕様車のホイールアッセンブリはまだ部品が出る様ですが・・・廃番になるのも時間の問題ですかね〜😭
今回はピカピカにするというより、機能的に暫く乗れる状態を取り戻すと言うのを優先なのでハブ塗装はそのままです。
錆やクスミもワビサビって事でw
悪い油で揚げたゴボウのスポークだと、折れたりと心配事が増えてしまって楽しく乗れなくなってしまいますし。
リムも磨いただけですが、いい感じです!
勿論ビカビカに仕上げたフルレストアのかっこよさも好きですが、オリジナルの塗装を残しつつ仕上げるのも風流じゃないかなーと。
ついでですのでスイングアームも外してグリスアップしました。
固着必須の恐怖のピボットシャフトですが・・・すんなり抜けましたw
以前メンテナンスしたのが何時だったのか?ハッキリと覚えていないのですが、グリスも多少残っていました!
奇跡ですw
のんびりトコトコと近所の川沿いのダートを走らせてみました。
エンジンも快調で、すごく楽しいです♪
ホンワカした良いバイクですね!CT110❤️
純正をベースになるべくスポーツ走行に適すようにリバルブしました。
テンション(伸び側)の調整機能を持たないタイプのショックなのですが、代わりにベースバルブにオリフィスが設けてあり、低速側の伸びはセッティングが固定されている構造です。
本来ならばこのオリフィスを完全に塞ぎ、加工施工して調整機能を持たせた上で、ベースバルブを交換して・・・とかなり大掛かりな加工をして・・・結果、数十万円コースになってしまいます💦
オーナー様と相談した結果、遊びに使う程度との事でしたのでなるべくSTDをベースに大掛かりな加工施工をせずにチューンUPを施しました。
もちろん、フロント側がどの様になっているか?
ここが重要なので・・・その辺もお話を伺いながらです。