「サスペンション」カテゴリーアーカイブ

XR250R(MD30)の純正リアショックのオイル漏れ修理

スーパーXRの純正ショックを修理します。オイル漏れが激しく、ボトムアウトバンパー(バンプラバー)は砕けております。

かなり漏れています。この状態で使用し続けてしまいますとシリンダー内壁にダメージを与えてしまい完全なオーバーホールを実施する事が不可能になってしまいます。

何事もないと良いのですが…。

分解してみると排出したオイルは数㏄程度でしたが意外と汚れていないオイルでした。

シリンダー内壁にも段付き偏摩耗も無く再使用可能そうで一安心しました(^_^;)

ただ、ロッドには小さな点錆が無数に発生していました。

オイル漏れを起こしている上にボトムアウトバンパーが、あのような状態ですと、きちんとクリーニングしないと中々わかり難いんですが…。小さな錆ですので研磨すればある程度はもちますが永い目で見ると再メッキが必要です。

オーナー様と相談の上、決定します。

ブラッダ(ガス袋)は、オリフィスの形に変形しております。これはオイルが漏れてしまった為に、密閉されているショック内部は負圧(引っ張られる力)が発生した為に起きます。

高圧ガスが封入される部分ですので、目に見えない様な小さな傷が致命的な事になりますので交換が必要になります。

洗浄したパーツを一つずつ磨いて点検しながら組み立てていきます。

エア抜きオイル充填を行い、リークテストをして完成です(^^)/

梱包してオーナー様の元へ送り返します。

 

 

 

 

ヤマハ純正オーリンズ オーバーホールと修理

XJR1300に純正装着されているOHLINSのリアショックをオーバーホールします。コンプレッションバルブが壊れてオイル漏れの状態でしたのでバルブ部も修理します。ノッチを緩める方向に回していくと、どこまでも回って終いには外れてしまいます。

あれれ???

ストッパになる筈の部品がなくなっていました(^^;

カチカチする為のボールも入っていませんでしたので適当な大きさの玉を入れて対応しました。

スクーターのレースで使用しているとの事でリバルビングも施工しました。スプリングの跳ね返りを抑え込めるような仕様にして欲しいとのご希望でしたのでシムを大幅に追加&入れ替えました。

専用のポンプでエア抜きとオイル充填を行います。

リークテストを行い、無事にコンプレッションノッチも直り完成です\(^o^)/

 

 

RTL250F RTL260Fの軽量化

RTLやCOTAの前後のアクスルシャフトを中空化して強度を確保しつつ軽量化をしてみました。

削ってみた感じですが70系のアルミかな?フロントは7㎜程度、リアは6㎜程度で中空にしてみました。

外径もF0.8/R0.7㎜程度削りました。ほんの数グラムの軽量化ですがバネ下重量は思った以上に効きますし、サスペンションのパフォーマンスも上がります。

体感できなくともイザという時には効果が出る部分です。他にも軽量化できそうな部分ないかな~。

もうじき、カシマコートに出したショックボディとフォークアウターも仕上がってくる筈ですので少しづつ手を加えていこうと思います。

ゼファー400χの純正リアサスのオーバーホール

ゼファー400カイのリアショックをオーバーホールします。ボトムアウトバンパー(バンプラバー)が砕けてしまっております。ショックスプリングを外してショックロッドを縮めてみると…引っ込んだまま戻ってきません。

完全にガスが抜け切っている状況ですね(^^;

加圧されていない状態に陥りますと、内部のオイルはキャビテーション(泡立ち)を起こしダンピングの効かない状態に陥ります。そうなると、スプリングの振動を抑えられなくなり乗り心地は勿論、路面追従性が損なわれます。

更に症状が進行するとオイル漏れを発生させます。

内部を分解洗浄して各部を点検交換しながら組立てます。ショックロッドは細かい傷消しの為に研磨します。

専用の装置で、内部を真空状態にしてからオイルを充填してエア抜きを徹底的に行い、ダンパーを完成させます。

リークテストを行って問題無ければスプリングをセットして車体に組込みます。

古いWPフロントフォークのオーバーホール

古いWPサスペンションのオーバーホールを承りました。20年以上前の物です。1995年前後まで使われていたと記憶してます。

分解組立の方法もちょっと変わっていて画像を撮る余裕がなかったです(^^;

ですが、排出したオイルは完全に腐って異臭を放ちヤバかったです!このオイルは20年物!?( ゚Д゚)

ウィスキーの20年物でしたら大好物なのですが…これはチョット飲めません!

WP4054と言うタイプのフォークでMX用等の派生タイプも存在します。現在では使われていない規格のフォークですので、もう部品出ないかも…???

今回はオーナー様が以前購入したパーツを保管しておりましたので大丈夫でした。

CB400SF 純正リアショックのオーバーホール

ホンダのスーパーフォアのリアショックからオイル漏れとの事で修理を承りました。

バランスを考慮しますと左右共同時にO/Hがベストですが今回は漏れだした方だけのオーバーホールです。

今回は再利用可能なパーツは再使用しました。

ロッドに錆や曲がりはなく、ガイドブッシュの偏摩耗やピストンバンドも良好。ブラッダ(ガス袋)も変形や傷なし。ボトムアウトバンパーも良好でした。

R1-Zのサスペンションチューニング

YAMAHA R1-Zのサスペンション オーバーホール&チューンUPに着手しました。

先ずはオイル漏れ症状を起こしているリアショック。ロッドに錆がありましたので再メッキとチタンコートを施す為にコーティング工場へロッドを外して送ります。

各部を計測しながら分解記録してロッドを取り出しコーティングを依頼します。

GASGAS ザックスショックのオーバーホール

GASGAS等のトライアルバイクに採用されているザックス製のリアショックをオーバーホールしました。

単筒フリーピストン型のリアショックはガス室の体積を調整するのにコツが要ります。

オイル漏れを起こしておりましたのでシール類は勿論、ガイドブッシュや砕けそうなボトムアウトバンパーは新品に交換しました。

エンドアイのダストシールもボソボソになっていましたので交換して完成です\(^o^)/

OHLINS トライアルバイク シェルコ リアショック オーバーホール

オーリンズのリアショックをオーバーホールしました。

シェルコのトラ車に装着されているリアショックです。

作業中の画像を撮り忘れてしまった…!

エンドアイのピロも交換してくれ!との事だったので交換しました。使用時間は短めの様でしたがオイル劣化とピロのガタはライディングの激しさを現しておりました。

念の為、シール類は新品に交換させていただきました。

新たな境地ですね。MXやEDの消耗の仕方と違います。こいつは固定概念を払拭するいい機会だと感じましたよー(+_+)

日々精進!日々反省!

リークテストを行って問題なければオーナー様へ引き渡します。

CR85R 純正リアサス オーバーホール

CR85Rのリアショックをオーバーホールします。アルミ無垢のシリンダーボディですので1シーズンの使用でかなりオイルが汚れます。このタイプのリアショックはカシマコートが断然お勧めです。

今回のご依頼はO/Hのみですのでコーティングは施しておりませんが、激しくMX等で使われるオーナー様はご一考の価値ありだと思います。

と言う訳で完成しました(^^)v