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FZR1000 フロントフォークのオイル漏れ修理

1980年代のマシン。初期型のFZR1000の成立タイプのフロントフォークです。

車体でお預かりしたのですが年式の割に綺麗な状態を保っているマシンでオーナー様の愛情を感じますね♪

片側からオイル漏れを起こしていた様でフェンダーの裏側までオイルが飛び散っておりました。

フォークは基本的な消耗部品を交換して完成させます。

インナーチューブも年式の割に綺麗ですが念の為、研磨してから組み込みます。

 

XL80Sのキャブレター

デフォルトは謎の国産キャブが装着されています。PF16型というケーヒンの別会社が製造していたキャブレターの様です(当時、ホンダの開発部門に在籍していた先輩に伺って初めて知りました)。

よく見てみるとケーヒンのロゴとは違うんです。どうしてそんな事を紹介したかと申しますと・・・

コイルを巻き直したり、色々と修理して来たのですが、どうしてもアクセルの開け始めの調子が悪い!

点検してみるとスロットルバルブのメッキが一部剥がれているんですね💦

キャブレターってとても精密な部分で、ちょっとした傷や変形で調子悪くなります。

新品に交換したいところなのですが世の中に出回っているPC系やPD、PE系と違うパーツなんです。PFキャブのパーツってあまり出回っていなくて・・・じゃあもうPC系のキャブに交換しちゃおう!ってw

同じ系統のエンジンを積んだXR80やCRF80に装着されているキャブレター・・・PC20ならば何とかなるだろうと取り寄せてみたのですが、簡単には行きませんでした。

エアダクトの長さ形状、インテークマニホールドも吊るしのままではうまく着きません。

昔からHONDAはこの辺りの作り込みが凄くて意外と面倒臭いw

一見全部同じ様に見えるスーパーカブの希薄燃焼型エンジンもマニアでないと中々・・・💦

セッティングして走らせてみると、とても力強く安定してます!

ただ口径が大きめなのでアクセルを乱暴に扱うとストールの様な症状が出る可能性がありますが良い感じなので暫くはこれで様子を見ようと思います。

調子が良くなってくると乗るのが楽しくなって来て・・・ビンテージライクなキーホルダーを見つけたので購入してしまいましたw

こうなってくるとXR80のEXマフラーを装着してみたくなりますねー♫

KDX250 リアショックの修理

コンプレッションアジャスターを回してみると・・・オイルが滲み出てきます。

この部品はカシメられていて分解出来ない様になっています。

そこで旋盤でカシメを削り取って分解修理します。

そしてショックロッドも錆びていますので再生メッキが必要でした。

ショックロッドが再メッキから戻って来ましたので作業を続行しました。

XJR1300 純正Ohlins Shock

左右共にショックロッドに錆が発生していました。

このままオーバーホールしてもオイル漏れがスグに発生してしまうので再生メッキを施します。

ショックロッドが綺麗になって戻ってまいりました!

出来上がりました!!!!

今回、片側の油圧イニシャルアジャスターがヌケてましたので、そちらもリフレッシュしました😄

XJRの純正オーリンズショックと偽物オーリンズ

大変多くご依頼を受けるOhlinsのリアショックですが、実はニセモノも多いです。

※上の画像は本物です。

こちらはニセモノです。

ショックボディの刻印が『OULINS』となっており、ガス室に貼られているステッカーもロゴが微妙に変です(ステッカーは後から幾らでも張り替えられますのでアテにできませんが・・・)。

偽物の場合はオーバーホールできませんので御留意下さい。

古いバイクの巻き直し(その後)

1980年製のXL80sです。

点火不良によってエンジンが不調でした。

原因はエキサイタコイルの劣化だったのですが、とっくの昔に廃番の部品なのでコイルを巻き直したのですが自分の知識の少なさが原因で3回位やり直し・・・💦

最初はうまく巻けずスペース的に問題あり→旋盤やジグを使って上手く巻けたものの・・・エナメル線の規格を選び間違えて失敗(18km程度の走行でコイルがダメになる)→んで、今回は・・・と言うと・・・。

50km程度、安定して走り切る事ができました。

この手のエンジンのコイルはとても単純な構造なのでネットから情報を集めれば色々と出てきますが、鵜呑みにするとやばいっすね💦

専門家からお話を伺い、ヒントを頂いたので私は何とか成功しましたが・・・きっとブログ書いてる人たちは途中でエンジン止まっちゃってると思うんだよなあ。

ちゃんと機能を取り戻して安心して走れる様になり、ほっと一安心したのでウィンカーを当時の物に交換しました(昭和レトロ感❤️)w

いやあーやっぱプロは凄い!ノウハウの蓄積や知識が半端ないですね。

ただ巻きなおしゃ良いってモンじゃないって思い知りましたw

そんなお盆休みでしたw

昔の6vエンジンのステーターコイルとエキサイターコイル やり直し

コイル巻き直してエンジン始動したし、色々と調整して絶好調!だと思って10キロ程度遠出してみたら・・・点火不良の様な症状が現れ始め・・・・コリャやべー!!!!

何とか工房に帰って来たものの・・・点検してみるとエキサイター並びにチャージコイルが完全に導通してしまっていました💦

外から点検しても外傷や破損はありませんが、テスターでコイルを調べてみると完全にエナメル線が導通。フライホイールやガバナーと接触した様子はなかったので物理的な故障ではなさそう。

エキサイター、チャージコイル共に全く同じ症状で・・・巻き方に問題があったのか?巻き終わった後の処理がマズかったのか?

うーん・・・エナメル線が熱に耐えられなかったのか?

なので、更に強い皮膜のエナメル線で巻き直し、コイルを樹脂で固めてみました。

ちゃんと絶縁されて抵抗値が元に戻りました。

前回見誤ったのは、通常のモーターに使われるエナメル線を使いました。と言うのもエンジンの腰下は通常100℃前後なので充分耐えられると・・・。

しかしこのエンジン、コイルが収まっている部屋はエンジンオイルから完全に隔離されており、環境によっては150℃位になる事がありそう・・・。

エナメル線を半田付けする際に用いる剥離剤です。

今回新たに使ったエナメル線は、かなり皮膜が強く、この溶剤を塗っても皮膜が剥がれません😆

これは期待できる!

剥離剤を塗った後にサンドペーパーで削らないとエナメル皮膜が剥がれません!これは強いぞー!

ステーターコイルアッセンブリ完成です。

今回、耐熱性の高い絶縁テープを最後に使い巻き付けました。エンジンに取付けて始動に成功しましたが・・・問題は耐久性です。

点火時期を調整し直して、バルブタイミングも点検して・・・近所のダートを走らせてみました。

今回は不安定な点火に陥る事なく・・・一先ず上手くいったかなーw

しばらくは様子見ですね