珍しいBUELLのX1のリアショックです。オイル漏れを起こしベタベタ状態。
分解してみると・・・汚いですね(^^;
分解洗浄して消耗パーツを交換しました。サスペンションが伸びるとショックユニットが縮み、逆にサスペンションが縮むとショックは伸びるという特殊な構造です。
ダンパーを完成させてスプリングをセットします。この工程も特殊です。
ハーレーのエンジンを搭載したスポーツバイクだというだけでも特殊だと思うのですがサスペンションも特殊な構造をしているんですよね。内部構造も真逆になってます。
ヤマハ製オーリンズのリアショックをオーバーホール(修理)します。片側はオイル漏れを起こしていました。
ロッドに傷が付いている事が多々ありますので必ずロッドを研磨して組込みます。旋盤で掴んで回しながら研磨します。この工程で錆の有無や大き目な傷の有無を確認します。
この工程はほぼ全てのショックに対して行っています。ロッドにチタンコートやDLCがかかっている場合は行えません。つまりロッドに対するコーティングは、それらを多少犠牲にしてでもフリクションロスを減らして路面追従性を向上させる為に行う物なのですね。
STDのショックロッドやフォークインナーは何故メッキ処理なのか?
硬度と潤滑性のバランスが良く問題が起きにくいから。という所だと感じます。路面追従性を徹底的に求めるのであればDLCやチタンコートが上ですが。
パッと見の感覚としてはツルツルの状態の方が良いと思われがちですが、オイル漏れに関してはそうとは言えません。適度な凸凹が油膜を保持しシールのリップ部分を正常に作動させるのであります(”◇”)ゞ
エンジンのシリンダーにクロスハッチが付いているのを想像して頂けると分かり易いんじゃないかなあと思います。
はい。
各部洗浄して点検交換組立に移ります。
完成しました。
梱包してオーナー様の元へ送り返します(^O^)/
YAMAHAのツインショックモデルに採用されているヤマハ製OHLINSのリアショックをオーバーホールします。片側からはオイル漏れが発生していました。
ラバー製のボトムアウトバンパーは、ひび割れし始めていましたので交換です。
オイル漏れ発生から半年程、使用してしまったとの事でしたのでシリンダー内壁の偏摩耗やピストンまわりを入念にチェックしました。
幸運にも特に不具合なく修理できる状態と判断しました。
オイル漏れが発生して暫くの間、走行してしまいますと完全なオーバーホール(修理)が不可能になってしまう事もあります。
シリンダーとピストンが異常摩耗し、ガタが出てしまうと減衰圧不良になってしまうばかりか、オイル漏れが再発し易くなってしまうのです。
リークテストを行い問題なければオーナー様へ引き渡します。
先日、リアショックのロッドを再生メッキ&チタンコーティングに専門工場へ送り、戻ってくるまでに時間がありますがフォークの部品が揃いましたので着手しました。
左右共にオイル漏れを起こしていました。オイルを排出してみた所、腐る一歩手前の状態でした~(^-^;
今回、インナーチューブはオーナー様の御希望でコーティング済の社外品を用意しました。
それとPDバルブを組込みます。このパーツはダンピングロッド式フォーク(オリフィスだけで減衰力を発生させるタイプ)の不安定な減衰力をなるべく安定させる為のパーツです。
良い意味でかなり変化します。
難点なのは寸法別の汎用品ですので各部の加工やフィッティング用にパーツ製作の必要が出て来る事があります。
オリフィスの追加やバリ取り、そして今回もダンピングロッドにきちんと着座する様にシムカラーを製作しました。
スプリングカラーも適切なイニシャル量になる様に旋盤でカットしました。
バルブ自体も各部の寸法を確認してメーカーの指定するシムを開閉するタイミングを調整します。ハードスプリングを使用する場合は遅らせる方向に調整します。
完成です!ゴールドのインナーチューブがカッコいいです。
早くリアロッドの到着が待ち遠しいですね。
スーパーXRの純正ショックを修理します。オイル漏れが激しく、ボトムアウトバンパー(バンプラバー)は砕けております。
かなり漏れています。この状態で使用し続けてしまいますとシリンダー内壁にダメージを与えてしまい完全なオーバーホールを実施する事が不可能になってしまいます。
何事もないと良いのですが…。
分解してみると排出したオイルは数㏄程度でしたが意外と汚れていないオイルでした。
シリンダー内壁にも段付き偏摩耗も無く再使用可能そうで一安心しました(^_^;)
ただ、ロッドには小さな点錆が無数に発生していました。
オイル漏れを起こしている上にボトムアウトバンパーが、あのような状態ですと、きちんとクリーニングしないと中々わかり難いんですが…。小さな錆ですので研磨すればある程度はもちますが永い目で見ると再メッキが必要です。
オーナー様と相談の上、決定します。
ブラッダ(ガス袋)は、オリフィスの形に変形しております。これはオイルが漏れてしまった為に、密閉されているショック内部は負圧(引っ張られる力)が発生した為に起きます。
高圧ガスが封入される部分ですので、目に見えない様な小さな傷が致命的な事になりますので交換が必要になります。
洗浄したパーツを一つずつ磨いて点検しながら組み立てていきます。
エア抜きオイル充填を行い、リークテストをして完成です(^^)/
梱包してオーナー様の元へ送り返します。