「修理」カテゴリーアーカイブ

ヤマハ純正オーリンズ オーバーホールと修理

XJR1300に純正装着されているOHLINSのリアショックをオーバーホールします。コンプレッションバルブが壊れてオイル漏れの状態でしたのでバルブ部も修理します。ノッチを緩める方向に回していくと、どこまでも回って終いには外れてしまいます。

あれれ???

ストッパになる筈の部品がなくなっていました(^^;

カチカチする為のボールも入っていませんでしたので適当な大きさの玉を入れて対応しました。

スクーターのレースで使用しているとの事でリバルビングも施工しました。スプリングの跳ね返りを抑え込めるような仕様にして欲しいとのご希望でしたのでシムを大幅に追加&入れ替えました。

専用のポンプでエア抜きとオイル充填を行います。

リークテストを行い、無事にコンプレッションノッチも直り完成です\(^o^)/

 

 

ゼファー400χの純正リアサスのオーバーホール

ゼファー400カイのリアショックをオーバーホールします。ボトムアウトバンパー(バンプラバー)が砕けてしまっております。ショックスプリングを外してショックロッドを縮めてみると…引っ込んだまま戻ってきません。

完全にガスが抜け切っている状況ですね(^^;

加圧されていない状態に陥りますと、内部のオイルはキャビテーション(泡立ち)を起こしダンピングの効かない状態に陥ります。そうなると、スプリングの振動を抑えられなくなり乗り心地は勿論、路面追従性が損なわれます。

更に症状が進行するとオイル漏れを発生させます。

内部を分解洗浄して各部を点検交換しながら組立てます。ショックロッドは細かい傷消しの為に研磨します。

専用の装置で、内部を真空状態にしてからオイルを充填してエア抜きを徹底的に行い、ダンパーを完成させます。

リークテストを行って問題無ければスプリングをセットして車体に組込みます。

古いWPフロントフォークのオーバーホール

古いWPサスペンションのオーバーホールを承りました。20年以上前の物です。1995年前後まで使われていたと記憶してます。

分解組立の方法もちょっと変わっていて画像を撮る余裕がなかったです(^^;

ですが、排出したオイルは完全に腐って異臭を放ちヤバかったです!このオイルは20年物!?( ゚Д゚)

ウィスキーの20年物でしたら大好物なのですが…これはチョット飲めません!

WP4054と言うタイプのフォークでMX用等の派生タイプも存在します。現在では使われていない規格のフォークですので、もう部品出ないかも…???

今回はオーナー様が以前購入したパーツを保管しておりましたので大丈夫でした。

CB400SF 純正リアショックのオーバーホール

ホンダのスーパーフォアのリアショックからオイル漏れとの事で修理を承りました。

バランスを考慮しますと左右共同時にO/Hがベストですが今回は漏れだした方だけのオーバーホールです。

今回は再利用可能なパーツは再使用しました。

ロッドに錆や曲がりはなく、ガイドブッシュの偏摩耗やピストンバンドも良好。ブラッダ(ガス袋)も変形や傷なし。ボトムアウトバンパーも良好でした。

ブレンボのブレーキ修理

オーナー様からマスタシリンダーのピストンまわりを新品に交換したのに以前より悪化したとの事で点検修理しました。

パーツ自体に間違いがあったのか?シリンダー側に偏摩耗などの不具合がないか?点検しました。特に異常なく正常なタッチも得られました。

そんに難解な作業ではありませんが、エア抜きはショックやフォークも同じく、こうやったから正解とか、この装置で行ったからOKと言う事ではなく、オイルの通路や方向などを考慮して行うと良い結果が得られると思います。

お話を伺った時は、???の連続でしたが無事に機能を取り戻せたので一安心しました。

R1-Zのサスペンションチューニング

YAMAHA R1-Zのサスペンション オーバーホール&チューンUPに着手しました。

先ずはオイル漏れ症状を起こしているリアショック。ロッドに錆がありましたので再メッキとチタンコートを施す為にコーティング工場へロッドを外して送ります。

各部を計測しながら分解記録してロッドを取り出しコーティングを依頼します。

GASGAS ザックスショックのオーバーホール

GASGAS等のトライアルバイクに採用されているザックス製のリアショックをオーバーホールしました。

単筒フリーピストン型のリアショックはガス室の体積を調整するのにコツが要ります。

オイル漏れを起こしておりましたのでシール類は勿論、ガイドブッシュや砕けそうなボトムアウトバンパーは新品に交換しました。

エンドアイのダストシールもボソボソになっていましたので交換して完成です\(^o^)/

CRF150Rの純正リアショック オーバーホール

CRF150RⅡのリアショック オーバーホールのご依頼を承りました。弊社でリザーバタンク容量アップとカシマコートを施しアップグレードしたショックなのですが…かなりオイルが汚れてますね(^^;オイルも滲み漏れしていました。

真っ黒!

ミニモトクロッサーでフルサイズMXマシンと同じ様なライディングをする方ですと、コーティングしててもオイル劣化が激しいのを多々見受けます。

NB/NA以上の選手ですとフルサイズMXマシンで1ヶ月程度の使用でも各部消耗が激しいマシンを何度も見てきました。

前回のO/Hから10回程度の使用との事ですがガイドブッシュにも傷が入ってましたので新品に交換しました。

ロッドも旋盤で掴んで回して傷取り研磨して組込みました。

結局、ライダーの技量にマシンが付いていけない為にサスペンションをアップグレードしても、更にライダーの技量を発揮できる様になり、マシンの消耗も更に激しくなるんですね(^^;

以前、そう言ったオーナー様から「レース中に後半になるとフォークが底付きするから何とかしてくれ」との御依頼を受けた事があるんですね。レース後半になると底付く。

それはオイルの熱ダレです。

熱ダレして底付くと言うのはオイルの粘度変化によって・・・と言う事です。ここでオイルの性能を上げれば、と言う話になりそうですが熱によって変化しないオイルは存在しません(存在するなら教えて下さ~い)。

そこでオイルロック機能を強くする部品を製作して組込んで問題を解決したのですが、その為にレース後半までライダーは遠慮なくガンガンいける様になり、結果オイルの劣化が激しくなってしまった事がありましたね-(同じ使用時間で、です)。

つまり、技術が発展する事で人間が能力を発揮できる様にする事と、人間がその能力を発揮する為に技術を発展させる事は相互作用によって成り立っているんだなぁと感じる御依頼でした。

消費制限の為に人間(ライダーや選手)の進化(動作)を制限する様な「制限」になってしまったら・・・それは『能力を発揮するな』と言う事になってしまいますよね?

それって正しいのかなあ~?と。

 

 

ビンテージトライアルバイクのツインショック

メーカー不明のトラ車のツインショックをオーバーホールします。画像を撮り忘れてしまったのですが、分解してみるとかなりヤバい状態でした(^-^;

アルミのスラッジがゲル状になって各部にへばり付き・・・しかーし!これなら何とかなるかな?と楽観的に作業開始!

オーナー様はこのリアショックを大変気に入っているらしく何とかしたいとの事でしたのでなるべくご希望に沿えるように頑張ります!

現行のシールやブッシュ類が使える様にシールヘッドを製作しました。しかし、どこのリアショックなんだろう?海外製の物には間違いなさそうですが…ロッド径やシリンダー径は現行の物にはない規格のショックです。知ってる人、いたらおせーて(笑)。

ロッドには錆は無いものの、0.1㎜程度の歪みがありました。なるべく修正して組込みました。

ガスの注入口を新たに設置して完成させます。造りから言って70年代のショックだと思うのですが、どーなんだろ?

 

KX250Fのフロントフォーク オーバーホール

KX250Fのフロントフォークからオイル漏れとの事でオーバーホールを承りました。左右共に排出したオイルは真っ黒です。

前回のオーバーホールから1年程度経っております。もっと短期間でオイル漏れを起こすライダーの方もいらっしゃるのですが、時間は関係なくオイル漏れを起こしている場合、オイルの劣化が激しいですね。

使うシチュエーションだったりライディングスタイルにも関係してくる部分だと感じます。

ガイドブッシュはよく観察すると偏摩耗してましたのでスライドブッシュ共に交換しました。

KX250FのインナーチューブにはDLC加工がされていますので研磨できません。今回は大きなダメージは無かったのでそのまま組込みました。

片側ダンパー、片側スプリング、このタイプのフォークは分解組立を一人で行うのが大変です(^^;

ステアリングステムも分解洗浄してメンテナンスしました。ステムとフォークの位置関係がズレていましたので修正も兼ねて行いました。