「修理」カテゴリーアーカイブ

R1-Zのサスペンションチューニング

YAMAHA R1-Zのサスペンション オーバーホール&チューンUPに着手しました。

先ずはオイル漏れ症状を起こしているリアショック。ロッドに錆がありましたので再メッキとチタンコートを施す為にコーティング工場へロッドを外して送ります。

各部を計測しながら分解記録してロッドを取り出しコーティングを依頼します。

GASGAS ザックスショックのオーバーホール

GASGAS等のトライアルバイクに採用されているザックス製のリアショックをオーバーホールしました。

単筒フリーピストン型のリアショックはガス室の体積を調整するのにコツが要ります。

オイル漏れを起こしておりましたのでシール類は勿論、ガイドブッシュや砕けそうなボトムアウトバンパーは新品に交換しました。

エンドアイのダストシールもボソボソになっていましたので交換して完成です\(^o^)/

CRF150Rの純正リアショック オーバーホール

CRF150RⅡのリアショック オーバーホールのご依頼を承りました。弊社でリザーバタンク容量アップとカシマコートを施しアップグレードしたショックなのですが…かなりオイルが汚れてますね(^^;オイルも滲み漏れしていました。

真っ黒!

ミニモトクロッサーでフルサイズMXマシンと同じ様なライディングをする方ですと、コーティングしててもオイル劣化が激しいのを多々見受けます。

NB/NA以上の選手ですとフルサイズMXマシンで1ヶ月程度の使用でも各部消耗が激しいマシンを何度も見てきました。

前回のO/Hから10回程度の使用との事ですがガイドブッシュにも傷が入ってましたので新品に交換しました。

ロッドも旋盤で掴んで回して傷取り研磨して組込みました。

結局、ライダーの技量にマシンが付いていけない為にサスペンションをアップグレードしても、更にライダーの技量を発揮できる様になり、マシンの消耗も更に激しくなるんですね(^^;

以前、そう言ったオーナー様から「レース中に後半になるとフォークが底付きするから何とかしてくれ」との御依頼を受けた事があるんですね。レース後半になると底付く。

それはオイルの熱ダレです。

熱ダレして底付くと言うのはオイルの粘度変化によって・・・と言う事です。ここでオイルの性能を上げれば、と言う話になりそうですが熱によって変化しないオイルは存在しません(存在するなら教えて下さ~い)。

そこでオイルロック機能を強くする部品を製作して組込んで問題を解決したのですが、その為にレース後半までライダーは遠慮なくガンガンいける様になり、結果オイルの劣化が激しくなってしまった事がありましたね-(同じ使用時間で、です)。

つまり、技術が発展する事で人間が能力を発揮できる様にする事と、人間がその能力を発揮する為に技術を発展させる事は相互作用によって成り立っているんだなぁと感じる御依頼でした。

消費制限の為に人間(ライダーや選手)の進化(動作)を制限する様な「制限」になってしまったら・・・それは『能力を発揮するな』と言う事になってしまいますよね?

それって正しいのかなあ~?と。

 

 

ビンテージトライアルバイクのツインショック

メーカー不明のトラ車のツインショックをオーバーホールします。画像を撮り忘れてしまったのですが、分解してみるとかなりヤバい状態でした(^-^;

アルミのスラッジがゲル状になって各部にへばり付き・・・しかーし!これなら何とかなるかな?と楽観的に作業開始!

オーナー様はこのリアショックを大変気に入っているらしく何とかしたいとの事でしたのでなるべくご希望に沿えるように頑張ります!

現行のシールやブッシュ類が使える様にシールヘッドを製作しました。しかし、どこのリアショックなんだろう?海外製の物には間違いなさそうですが…ロッド径やシリンダー径は現行の物にはない規格のショックです。知ってる人、いたらおせーて(笑)。

ロッドには錆は無いものの、0.1㎜程度の歪みがありました。なるべく修正して組込みました。

ガスの注入口を新たに設置して完成させます。造りから言って70年代のショックだと思うのですが、どーなんだろ?

 

KX250Fのフロントフォーク オーバーホール

KX250Fのフロントフォークからオイル漏れとの事でオーバーホールを承りました。左右共に排出したオイルは真っ黒です。

前回のオーバーホールから1年程度経っております。もっと短期間でオイル漏れを起こすライダーの方もいらっしゃるのですが、時間は関係なくオイル漏れを起こしている場合、オイルの劣化が激しいですね。

使うシチュエーションだったりライディングスタイルにも関係してくる部分だと感じます。

ガイドブッシュはよく観察すると偏摩耗してましたのでスライドブッシュ共に交換しました。

KX250FのインナーチューブにはDLC加工がされていますので研磨できません。今回は大きなダメージは無かったのでそのまま組込みました。

片側ダンパー、片側スプリング、このタイプのフォークは分解組立を一人で行うのが大変です(^^;

ステアリングステムも分解洗浄してメンテナンスしました。ステムとフォークの位置関係がズレていましたので修正も兼ねて行いました。

 

GASGAS TXT125のフロントフォーク オーバーホール

ガスガスのTXT125のフロントフォークからオイル漏れ発生との事でオーバーホールを承りました。左右のフォークからオイルが物凄く漏れていました。

分解してみるとオイルの汚れっぷり半端なし!(+_+)

カードリッジ内部のシムスタック等の汚れが溜まりやすい部分まで点検して洗浄します。酷いと汚れがシムスタックを変形させて減衰圧が効かなくなっている事もしばしば見受けます。

今回は大きなダメージも無く無事に完成させる事が出来ました。

YZ250Fのサスペンション フロントフォークのメンテナンス

いきなり衝撃的な画像ですいません(^^;

1シーズン(1年間)フルに使い続けたYZ250Fのサスペンションをメンテナンスしました。先ずはフロントフォークを分解したのですが…。

オイルが出て来る筈が、コーヒー牛乳が出てきました( ゚Д゚)

各部を点検洗浄していると、やたらスラッジ(削れカス)が出て来る。こりゃあヤバいんでないかい?

って事でカードリッジ上部のフリーピストンを分解してみると凄まじいスラッジです。ココの部分はメンテナンスを怠っているとドライ状態になりますので錆が発生したり、回転するスプリングシートからスラッジが発生し易くなります。

今年もこのマシンを使い続けるとの事ですので、フリーピストンは新品に取り替えました。

他にも異常がないか入念に点検しましたが、幸いダメージも無く無事にオーバーホール完了しましたぁ~♪

リアショック編へ続く

DT200R 純正リアサス オーバーホール

DT200Rのリアショックをオーバーホールします。実はショックロッドに錆が発生していましたので再メッキに出していました。

本日、綺麗に再生されたロッドが帰ってきましたので早速作業に取り掛かりました。

ショックダンパー調整機能付きのYAMAHA純正リアショックのロッドを再メッキする場合、ロッド内に収められた調整用ニードルを取り出す為にロッドの一部を削り取る必要があります。

取り出してから再メッキしないとロッド内のシールが駄目になってしまうので、どうしても取り出す必要があるのですね。

削り取ってしまうと、再びニードルをロッド内に収めた時に正規の位置を保持できなくなるので代わりにホルダーを製作します。旋盤で削り出しました。

他のサスペンションメーカーの物であればこんな必要はないのですが(^^;

ヤマハ純正のリアショックは色々と勝手が違うので手間が掛かりますが、これで完璧なオーバーホールが可能です。DT200Rって87年ですから…30年以上の時間が経っています。ちなみに分解は初の様です。

ガスを注入する為にバルブも取り付けました。

CR125Rのサスペンション フロントフォークのオーバーホール

前回のリアサスペンションからの続きです。今回はフロント側に取り掛かりました。

実はフォークを外していたらステアリングの動きが不自然な事に気付きましたのでステムも外してみた所・・・

錆なし!打痕・・・少々。ですが謎のアルミ片???何かが当たって削れた???

何じゃこりゃ!?

色々と調べてみたのですが原因が掴めず・・・シールが破れていましたし不安なので新品に交換しました。

意外に思われるかもしれませんが、Fサスペンションはステム&フォーク&ホイルの位置がきちんと収まる様に組み付け手順を守る必要があります。

組み付け手順を守って位置がきちんと出たとしても、走行中の大きな衝撃等でズレる事もあります。その場合、ホイルを蹴っ飛ばして位置を直す事もありますが(レース中や緊急の場合は仕方ないですが)後でちゃんとやり直し、位置を正しい所へ戻す必要があります。

位置がずれたまま使用したり、位置が戻っていても無理な力が掛かりっぱなしになっていると思わぬ故障に繋がりかねません。

そしてフォークです。

前回のオーバーホールから2年程経過してるとの事でした。やはり排出したオイルはヘドロ状態ですね(^^;

可動距離が長く&可動速度の速いモトクロスマシンの宿命とでもいいましょうか・・・。こうなると性能はかなり落ちます(^^;

今回、リアに合わせてフロント側もスプリングを変更しました。

 

CR125Rのサスペンション 純正リアサスのオーバーホール

1998年のCR125R 市販のモトクロッサーにアルミフレームを採用した初期の頃のモデルです。あれからもう20年かぁ…。

98年生まれの人たちが20歳ですよ。歳をとる訳だ。とほほほー!

20年の歳月が経っている割には綺麗な状態です。きちんと定期的にメンテナンスされてきたんでしょうね。シリンダー内壁に偏摩耗も少なく状態は良好でした。

特にアルミ無垢のシリンダーは定期的なオーバーホールを行っていないと編摩耗してオイル漏れを起こす場合もあります。

その場合はオイル漏れを直す事が出来ない状態に陥っている事もあります。

仕上げに真空ポンプでエア抜きオイル充填です。

それから、リアブレーキが引きずっているとの事でキャリパーもO/Hしました。排出したフルードは・・・泥水の様な状態でした(^-^;

各作業後にオーバーホールしたパーツを車体に取り付け動作を確認して完成させます。

フロント編へ続く。