古い正立フォーク時代のDTに倒立フォークを装着すべくステムシャフトをアンダーブラケットに合わせて加工しました。精度が必要ですので4つ爪チャックで芯出ししてから加工しました。
ステム径も穴径も全然違うので、そのままじゃどうやっても打ちかえられません。
寸法をギリギリまで出して圧入しただけでガッチリハマる様にしてあります。念の為、フライス盤でネジ穴作って留めました。
本当ならばブラケット側の穴をボーリングすべきなんですが精度的に難しいのでシャフト側を加工しました。
待ちに待った2017年モデルのEXCがようやく入荷してまいりました!えらく待たされましたね~。色々と大人の事情があったようですがデリバリーをお待ちしていた皆様の手元にも届いている事でしょう(玄人好みのマニアックな排気量のモデルはまだみたいですが)。
とりあえずは各部の点検を兼ねてグリスアップしていきます。新車ですがメーカーから届いた状態は実は完璧ではありません。誤解があるといけませんので断っておきますが、既存製品としてのクオリティはクリアしてますし、きちんと組上げられておりますよ。
ただ、計上の性能を最大限に引き出すにはそのままでは駄目って事です。そしてどんなマシンも自分の体格に合わせてセッティングは必要不可欠なものです。簡単な部分で言えばレバー類の角度や位置調整。ハンドルの広さ高さ…。吊るしのままでは個々のライダーにとってベストではない製品なのです。
その製品の素の性能が良ければいくらでもチューニング(調律)が効きます。例えば木製の楽器ですが、粗悪な樹で作られていたら精度の良い加工がされていても?歪んでいくものです。
あー、楽器の例えが出てきちゃったよ。もう訳が分からなくなってしまうので止めますね。
兎に角、ライダーに合わせた基本的なレバーやシフト類のセットアップ、体重に合わせたスプリングレートの選定を行いテスト走行して、最新のEXCの傾向を感じてみたいと思います。
ついでと言っては何ですが、16モデルの350SX-Fをフロンティアさんのご厚意でお借りしました。WPのエアフォークを搭載しているモデルで色々と勉強させていただきたいと思ってお借りしました。
こっちも色々と弄っていきたいと考えております\(^o^)/
ショックロッドが錆びてしまった場合、動作不良やオイル漏れの原因になってしまいます。そこで再メッキをかける必要があるのですが、錆が酷く母材のエグレ具合によっては何層かに分けてメッキをかける場合があります。
画像はXLR250バハのショックロッドですがこの程度までであればギリギリ1層で済みます(これ以上酷い場合はご注意ください)。
広範囲にわたってメッキが剥がれ錆が出ている場合は注意が必要です。その場合は母材がエグレている事が多く何層かに分けてメッキする必要が出てくる事が多いです。
そう言った状態ですとロッド再生費用がかさむ事があります。
SHOCKロッド再生費用・・・1本10,000円(税抜き)~
前回からの続きです。リアサスのメンテとモディファイを行います。先ずは分解して洗浄しつつ点検していきます。
アウトな部位を発見しましたので部品を手配して作業を進めていきます。
とりあえず再使用可能な部分は完成させておきました。
初期型のWR250Rですので10年程度の年月が経過しております。それにしてはまずまずな状態です。
そして要のリアショックですね。WR250Rのリアですが、スポーツ走行するには強すぎるスプリングとダンパーボリューム不足&車体の重さが相まって、ポヨンポヨンな動きをします(;´∀`)
車重が嵩張っているのでリアサスが入り過ぎる、その上スプリングが強すぎてダンパーボリュームが足りないので、リアサスが思いっきり戻ってくる。いくらライダーが頑張ってもこの動きは変わらないし、ノッチを閉め込んでダンパーボリュームだけを強めると、フロントが更に頼りなくなってしまうんです。
ショックスプリングもフォークと同じくTGR製のスプリングを装着します。スプリング交換だけでも効果はあるのですが、やはりノーマルのバルビングは…(^^;
なのでリバルブした方が良いです。絶対的にダンパーボリューム不足なんですよね。このマシン。
そうこうしている間にリンク周りの部品も揃い、車体に組込んで完成させました\(^o^)/
WR250Rはノーマルのままですと、ダートでの走破性がイマイチなのでモディファイしてオフロードでの走破性&快適性を向上させます。
ついでに(?)ステアリングまわりもメンテナンスするのでステムも取外します。
WR250Rのフロントですが、オフロード走行すると初期は堅いのに奥で全然踏ん張らないと言うのをよく聞きます。リアは何だかポインポイン跳ねて落ち着かないし、トホホな足回りです(^^;
先ず、スプリングの設定がスポーツ向きではない事と、電子制御のセンサー類や触媒などで車重が嵩んでしまっている事が大きな原因になっています。
軽量化は必須項目ですし、加えて前後サスペンションのスプリングレートの最適化とリバルブによるダンパーボリュームの見直しでかなり改善されます。今回TGR製のスプリングをフロントリア共に使いました。
ステムの方は良好でしたので洗浄して注油して組込みます。