エイプ50のフロントフォークをオーバーホール(修理)しました。左右のシールが決壊してオイルが駄々漏れの状態でした。
フォーク内部に水が浸入してオイルは乳化していましたが綺麗に洗浄して組上げました。これでしばらく快適に使って頂けると思います。
2004年モデルのCRF250Rのフロントフォークを修理しました。オーナー様のお話しを伺うと、どうやらダンパーが殆ど効いていないご様子。さっそく分解してみると、片側のフォークダンパーが完全に抜けていました(^^;
本来ならばフォークカードリッジのピストンロッドは押し込むと戻ってくるのですが、全く戻りません。手ごたえも無くオイルが完全に抜けてしまっていました。10年以上経過したモデルですので仕方がないと思います。本来は非分解指定の部分ですし。
反対側のフォークダンパーもエア噛み気味でしたのでオーナー様と相談の上、左右とも修理する事になりました。反対側も時間の問題だろうと判断しました。
分解してみますと、フォークダンパ上側のロッドシールが錆でグチャグチャになってました。この部分、ドライ状態になり易い部分なのでメンテを怠ると逝っちゃってる事をよく見受けます。
メーカーも苦労していたみたいで、この年式の前後の分離加圧型フォークはこの部分の形状変更を何回も行っています。場合によっては1シーズン持たずに壊れる事も当時ありましたね~(;^ω^)
こんなに壊れるんなら非分解指定にしなければいいのに…と感じます。国産メーカーは内容を知られたくない様で非分解指定にする事がよくあります。
ですが…生み出した物はうん〇みたいなものしょ?明日はもっと良いアイディアが生み出せるとしたら隠す必要なんかは皆無だし、過去の物を真似したって仕方がないじゃん。結局、う〇こみたいな物を守ろうと分解できぬ様にカシメてみたって、アッセンブリ交換前提で部品供給しなくたって、嫌らしい自分をさらけ出すだけだよね。ユーザー視点でみれば迷惑この上ないよ?
形だけ、アイディアだけ、くだらないモノを隠したって駄目でしょ?もしくは駄目な部分を隠したいのか?さらけ出す事で、批判されることで成長する事もあるよね。
正々堂々やってれば面倒臭い事は要らないんじゃないかと思っちゃうのよね~♪
とかなんとかグダを巻いているうちに完成しました(*´Д`)
KTMのEDシックスデイズモデルやUS仕様のSXモデルに採用されているWP 4CS フォークをオイル漏れの為、修理しました。かなり凝った造りをしています。しなやかに動きダンピング特性も秀逸で良いフォークだと思います。
複雑な構造が故、メンテサイクルは守らないと鬼門部分が駄目になっている事も多いんじゃないかなーと感じます(画像の部分が特に鬼門部分になります)。
シール類の部品点数も多く、この辺りをキチンとしておかないと性能維持できません。構造が複雑で高性能なユニットな程、きちんとメンテナンスする必要が出てきます。
前回からの続きでございます。リアショックはローダウンカラーが入れられていただけでしたが、フロントフォーク側は色々と難有りの状態でした(^^;
インナーカードリッジは再使用できない状態の加工がされていて、入っていなければイケナイ部品が入っていなかったり…。ここまで滅茶苦茶な状態は、この仕事をしていても中々お目にかかれないです((+_+))
オーナー様をねぎらってあげたいです!この状態で良く頑張って走っていましたねと!
この頃(2000年~2005年)のWRやYZ系のフォークはフルボトム付近を、画像上側のボトムアウトバンパーで制御しています。所がこの部分一式が入っていませんでした。その代わりに(?)サンダーか何かで適当に削られた謎のスペーサーが入っていますΣ(・ω・ノ)ノ!
実はこのスペーサーもきちんと寸法が合っていなかった為、アウターチューブ内側を削ってしまっていました。ボトムアウトバンパーが入っていない状態ですとストローク奥側の制御が効かないのは勿論なのですが、そのスペーサーがパーツを削ってしまった結果…。
コンプレッション、テンション側のバルブ共に大量のスラッジが溜まりバルブシムが開きっぱなしで、ノッチ調整のオリフィスは完全に詰まっていました(^^;
この詰まりを取り除くのが非常に大変でした。キャブのジェットが完全に詰まった状態と同じと言えば良いんでしょうか?でもこの部分、キャブのジェット程安くないのです。
ホントにここまで酷い状態のは中々お目にかからないです。永くこの仕事してますが各オリフィスがこんなに詰まるものか!?と。でもここまで酷いと乗り難かった原因が分かり易いよー(笑)!
これでは正常に減衰圧を発生できませんし、いくらノッチを回した所で何の効果もありませんね。どうしてこんな事になってしまったのでしょう…。こうなったらジョニーズファクトリーの名に懸けて治すっきゃない!と言う思いでやりました(笑)。
因みに下側の画像ですが、カードリッジ内部のロッドは滅茶苦茶に削られていて無理やりローダウンカラーをぶち込んだ痕がありました。お蔭でメス側のシールヘッドが傷だらけになり、この時点で減衰圧不良でダンパーの効かない状態…というか制御不能状態ですね。
こんな状態でしたのでオーナー様は派手にやってしまったらしくインナーチューブには修正不可能な位の傷が無数に入ってしまっておりました。シール性も失われ正にアンコントローラブル!!!身体は大丈夫だったのかな?バイクはお金で治せますが身体はそうはいきませんから。
サスユニット内部やエンジン内部は外からは見えません。しかしながら内部が非常に重要で、見えないからと言っていい加減に組上げてしまった悪い例だと感じます。形だけ成したユニット…中身は空っぽ…非常に悲しくなりますね((+_+))
今回、使い物にならなくなってしまったカードリッジユニットを左右とも丸ごと交換しましたが、YAMAHAにもKYBにも、もう在庫はありません。2004年モデルの最後の供給です。今回は国内ではパーツ入手ができませんでしたので何とか海外から取り寄せましたが、それももう最後との事。
可能な限り、本来の性能を取り戻せたのでほっとしました(^^;この頃のクロモリフレームのWRは軽さと軽快感があり、レーサーマシンではありますが、懐の深いマシンだと思います。アルミフレームになったばかりのWRより個人的には好きですね~♪
これでオーナー様にも思いっきり楽しんでもらえる筈!と梱包しながら本日のお仕事は終了です(^^)/
WR250Fの2004年モデルのサスを修理しました。前後共にショート化されているとの事で、動きがおかしいとの事です。きちんとしたショート加工が施されていれば問題は起きないのですが、間違った方法でショート化されていると色々と大変な事が起きます。
ですので各部の寸法、スプリングのバランス等々…分解して点検します。先ずはリアショックからです。
と言うのも実は問題の有りそうなフォークから先に分解したのですが、実際かなり問題があったのでリアからブログりました(^^;
04モデルのWR250Fはクロモリフレームで軽量軽快で健康的な状態であれば非常に乗り易いマシンで面白いんですよね。所がオーナー様の話を伺うと…???そんな事ないはず!な感じになっているのですね。
リアショックはローダウンカラーを取り除く事で本来の寸法に戻せました。又、今回は前オーバーホールから日が浅いとの事で、消耗パーツの交換は無しです。
本来の寸法に戻した上で最適なバランスになる様にショックスプリングを交換しました。
フロント編へ続く…
ですがフォークはパーツ入手に時間が掛かりそうなのですが…(^-^;