RTL260F(COTA 4TR)の純正リアサス オーバーホール

2008年モデルのRTL260F リアショックが抜けてしまったとの事でオーバーホールしました。

ガス圧は半分以下に低下し、オイルの劣化を確認しました。

最近、トライアルに興味が出てきまして首を突っ込み始めたのですが沢山のライダーさんからお話を伺って刺激を受けまくってます!

大まかにですが、外車(GASGASやベータ)は反応が良くスムーズでアクションし易い。一方ショーワを採用しているRTL(国産)はダンパーが効き過ぎているのか?動きの重さが気になるとの事。

海外のトライアルバイクのサスペンションユニットの構造や仕様もある程度理解しているので、RTLと比べてみると改良点が見えてきます。こりゃあリバルブだけでは根本的には解決できんなぁ~と。

MXやEDモデルでも外車と国産車との「違い」。トライアルバイクも同じ方向性の様な気がしてます。色々と実験したくなってきました(笑)。

先ずはセオリー通り行こうと考えてます。

つまりコストダウンの為に切り捨てたであろう部分から改良すると言う部分から手を付けます。

今回はオーバーホールのお仕事ですのが実験機で実験開始したいと思います。

 

KX250Fのフロントフォーク オーバーホール

KX250Fのフロントフォークからオイル漏れとの事でオーバーホールを承りました。左右共に排出したオイルは真っ黒です。

前回のオーバーホールから1年程度経っております。もっと短期間でオイル漏れを起こすライダーの方もいらっしゃるのですが、時間は関係なくオイル漏れを起こしている場合、オイルの劣化が激しいですね。

使うシチュエーションだったりライディングスタイルにも関係してくる部分だと感じます。

ガイドブッシュはよく観察すると偏摩耗してましたのでスライドブッシュ共に交換しました。

KX250FのインナーチューブにはDLC加工がされていますので研磨できません。今回は大きなダメージは無かったのでそのまま組込みました。

片側ダンパー、片側スプリング、このタイプのフォークは分解組立を一人で行うのが大変です(^^;

ステアリングステムも分解洗浄してメンテナンスしました。ステムとフォークの位置関係がズレていましたので修正も兼ねて行いました。

 

YZ250FX ローダウン フロントフォークのオーバーホール

YZ250Fのフロントフォークをオーバーホールしました。弊社でローダウン加工したフォークではありませんが50㎜のローダウンになる様に加工されております。

念の為、各部の寸法を確認してスプリングに適切なイニシャルがかかっているか?確認しつつオーバーホールしました。

 

RTL250F(4RT COTA) フロントサスペンションの整備

前回からの続き、今回はフロントサスペンションです。先ずはフォークを分解しました。今回は各部の寸法取りとバルビング確認を行いたかったのでカードリッジも分解・・・しようと思ったら特殊なネジが使われていたので道具を自作する所からのスタートとなってしまいました!とほほほ・・・(+_+)

こういう時、旋盤とフライス盤があると便利ですね(苦笑)。

取りあえずの印象としては実にシンプルなフォークだなぁ~と言った所です。トライアルで使われているマルゾッキなんかと比べても構造自体は非常にシンプルです。

MXマシンやEDマシンばかりをやってきた私としてはダンパーロッド径やシリンダー径なんかも正直「こんなんでいいの!?」と言うのが正直な感想ですね(^^;

もちろん競技として求められるモノが違いますから正解なのでしょうね。

バルビングは如何にもメーカー出荷状態な感じですので改良する余地があるなぁ~と言った印象です。先ずは走らせてテスト!

ついでなのでステムも分解洗浄して新しいグリスをブッ込みました。ステムとフォークの位置もズレていたら嫌ですし、芯出しして・・・と言った一連の作業はやっておいて損はありませんから。この位置関係がズレているとフォークの動きに支障が出て来るので意外と重要なのですね。

最悪ズレたまま使っているとアクスルシャフトのハマる部分が偏摩耗してしまったりと、取り返しの付かない事態に陥る事もあるので重要な部分だと感じます。

各パーツを車体へ取り付けました。

ステム、トップブリッジ、フォーク、アクスル、この位置関係が正確になる様に組み付けるのは意外と重要でして、ホイルやフォークのスムーズな動きの妨げにならぬ様に神経を使って組立てます。

すると・・・あら不思議!

ホイルはクルクル回る様になったし、フォーク動きもスムーズになりました(^^)v