ドカティのM900のフロントフォークをオーバーホールしました。先ずは点検しつつ分解して・・・
洗浄して各部磨きます。インナーチューブは小さな傷が付いている事が多々ありますので研磨しておきます。
消耗パーツは交換しつつ組上げます。
STDデータを元に完成させます。
ストロークセンサーの取付をご希望されていましたので取り付けました。
YAMAHAのツインショックモデルに採用されているヤマハ製OHLINSのリアショックをオーバーホールします。片側からはオイル漏れが発生していました。
ラバー製のボトムアウトバンパーは、ひび割れし始めていましたので交換です。
オイル漏れ発生から半年程、使用してしまったとの事でしたのでシリンダー内壁の偏摩耗やピストンまわりを入念にチェックしました。
幸運にも特に不具合なく修理できる状態と判断しました。
オイル漏れが発生して暫くの間、走行してしまいますと完全なオーバーホール(修理)が不可能になってしまう事もあります。
シリンダーとピストンが異常摩耗し、ガタが出てしまうと減衰圧不良になってしまうばかりか、オイル漏れが再発し易くなってしまうのです。
リークテストを行い問題なければオーナー様へ引き渡します。
大変お待たせしてしまいましたが、ショックロッドのコーティングが上がってきましたので着手します。やっとパーツが揃った~(>_<)
ショックロッドは再メッキとチタンコートを施し、ホースをメッシュに交換。フロント側にはPDバルブを入れましたので前後バランスの補正とスポーツ走行向けのバルビングに変更しました。
YAMAHA(創輝)製のリアショックはコーティングや再メッキをする際、構造上ニードルロッドホルダーを製作する必要があり他のメーカーの物よりも高価になってしまう事があります。
リークテストを行い、問題なければスプリングをセットし完成~\(^o^)/
大変永らくお待たせしてしまいましたが、オーナー様の元へ発送しますm(__)m
2000年頃のGASGAS TXT250に装着されているザックスのリアショックをオーバーホールします。ボトムアウトバンパーは砕け散りオイルは真っ黒に劣化しておりました。
年代によって使われているシール類が違ったり一部加工が必要だったりと・・・意外とやっかいなんです(^^;
今回、シールヘッドを製作しました。
20年程前のタイプのシール類が入手できないのもあるのですが、スタンダードのシールヘッドはガイドブッシュが入るスペースが無かったりと、「使い捨て系のショック」な部分がチラホラ見受けられましたし、今後の事を考えると国産のシールが使えて、きちんとガイドブッシュが入る様に設計し直して作りました。
スタンダードのシールヘッドを眺めてて何か良い方法ないかなア~と考えていたのですが・・・ええーい!面倒だ!作っちまえ!ってのが本音だったりします エヘ!(*´з`)
そしてオーナー様の御希望でSTDよりも若干反応を良くしてほしいとの事でしたのでリバルビングも行いました。
完成です!
先日、リアショックのロッドを再生メッキ&チタンコーティングに専門工場へ送り、戻ってくるまでに時間がありますがフォークの部品が揃いましたので着手しました。
左右共にオイル漏れを起こしていました。オイルを排出してみた所、腐る一歩手前の状態でした~(^-^;
今回、インナーチューブはオーナー様の御希望でコーティング済の社外品を用意しました。
それとPDバルブを組込みます。このパーツはダンピングロッド式フォーク(オリフィスだけで減衰力を発生させるタイプ)の不安定な減衰力をなるべく安定させる為のパーツです。
良い意味でかなり変化します。
難点なのは寸法別の汎用品ですので各部の加工やフィッティング用にパーツ製作の必要が出て来る事があります。
オリフィスの追加やバリ取り、そして今回もダンピングロッドにきちんと着座する様にシムカラーを製作しました。
スプリングカラーも適切なイニシャル量になる様に旋盤でカットしました。
バルブ自体も各部の寸法を確認してメーカーの指定するシムを開閉するタイミングを調整します。ハードスプリングを使用する場合は遅らせる方向に調整します。
完成です!ゴールドのインナーチューブがカッコいいです。
早くリアロッドの到着が待ち遠しいですね。