「サスペンション」カテゴリーアーカイブ

CRM250RRのリアショック修理

image2 image3

CRM250RRのリアショックをオーバーホールしました。ボトムアウトバンパーは砕け散って無くなり、ガスは殆ど入っていない状態でした。

その他は致命的なダメージは無く、通常のオーバーホールで交換するシール類やピストンバンド、ブッシュ、ブラッダの交換で甦らせる事が出来ました。

エア抜きオイル充填、高圧ガスの充填を済ませ、完成したショックユニットを車体へ組込みました。

NSR250のリアサス

img_1180 img_1181

NSR250のリアショックをオーバーホールしました。外見は綺麗なのですが、永年のノンメンテだったのかガスが抜けてダンパーが全く戻りませんでした。

img_1182

このタイプはガスの注入口が無いので新たに取付けました。これで本来の性能を発揮できる様になります。

しかし今見ると高性能なショックが着いていたんだなーと思っちゃいますね。今の中型バイクにはこんな贅沢なユニットは着いておりません故・・・。

KTM アドベンチャーのリアショック

img_1160 img_1161

前回の続きです。無事にリバウンドアジャスタを修理&改修し、続きましてオーバーホールをしました。WPのPDSショックはツインピストン式ですので芯出しして組立てます。

img_1162 img_1163

シール類やピストンバンド、ボトムアウトバンパーなどの消耗パーツ新品に交換して真空ポンプでエア抜き&オイル充填します。

各部の動作作用チェック、リークテストをして完成させます。

KTM アドベンチャーRのリアサス修理

img_1154 img_1157

KTM アドベンチャーに採用されているWP製のPDSショックですが、リバウンドアジャスターが固着し、無理に回したら折れてしまったとの事です。この部分は錆びて固着しますと簡単に折れます(^^;

錆びてしまった時点で折れる可能性が大きいので定期的にメンテナンスするか、根本的な防水処理をした方が得策です。

残ったボルトを取り出すのはとってーも!大変なのでよろしくお願いします(笑)!

img_1159

実はアジャスターネジの錆だけでなく、画像の様にリバウンドニードルが錆で動かなくなる為、アジャストネジが回らなくなるんですね。勿論、コッチもきちんと動く様にクリーニングが必要なんです。場合によってはこのニードルが折れてしまう事もあるので次の加工をお勧めします!!!

img_1158

画像はリバウンドアジャスターを収めている蓋の部分。ここは本来シールされていないんです。なので水分が浸入しちゃうという…。

なので旋盤でOリングがはまる様に溝を切ってシールします。これをやっとくと安心なのでオーバーホールやメンテナンスの時には同時に是非ご用命くださいm(__)m

WP製PDSショック リバウンドアジャスター防水加工料金 ¥3,000(税別) ショック分解費用別途

トライアルバイクのフロントフォークメンテ

image1

前回からの続きでガスガスのTXTシリーズに採用されているマルゾッキ製のフロントフォークをメンテしました。

車重や衝撃はスプリングで支えて、スプリングの固有振動はダンパーで制御すると言うシンプルな構造理念を垣間見るフォークですね。

ですので、リターン(戻り)側のダンパ構造が独特とゆ~か、オープンカードリッヂなのに分離加圧型の様になっていてエア抜きに苦心しました。

それと、これは蛇足だと思いますが、パーツ個々の精度(?)がよろしくないのか、カードリッジ内にドロドロスラッジ廃油が溜まり洗浄しがいのある状態でした。パーツ同士の合がきつめで組立分解しつつ、各部の可動状態を確認していくんですがどうにも動きが渋いんですね(^^;これでは擦れてスラッジが溜まるよね~って感じなんです。

今回メンテのご依頼に至った理由ですが、最近になってトラクションが悪くなった!どうしたもんじゃろノーと。

ととねーちゃん!?

マンパワー性の強いトライアルと言う競技ですが、路面をきちんと捉えられなくなったサスでは気持ち良くは走れないですし、場合によっては危険なマシンになってしまうのはどのマシンも同じなんじゃないかと感じるお仕事でした。はい。

GASGASトライアルのサスペンション

img_0903

img_0904

ガスガスのトライアルバイクTXT125PROのリアショックに使われているレイガー製のショックアブソーバーをメンテしました。

狭いスペースにギュッと機能を詰め込んだ構造になっていて二輪で使われている物としては特殊なショックだと思います。

当店はレイガーの正規メンテショップではありませんのでパーツ入手に制約があり、ご理解頂けるお客様でなければお受けできませんが、正規メンテショップ様へ依頼できない等の事情がある場合はご相談くださいm(__)m

今回、オーナー様と相談の上、伸び切り付近での減衰圧特性を変更しました。

 

YZ125サスペンションチューニング(リアショック編)

img_1127 img_1128

前回からの続きです。YZ125をJNCC仕様に改修!リアショック編です。

フォークもそうだったんですが、新車購入から激しく使っていない様で消耗パーツが再利用可能な物はそのまま組込みました。念の為、シール類等のゴムパーツは新品にしました。

位置依存性が高いフォークに比べてリアショックの改修はリバルブのみ。

フォークはリアへのトラクション時間が長くなる様に改修しましたのでそれを受け止められる様にリバルブしました。

 

 

YZ125のサスペンションチューニング(フォーク編)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
リバルブ

img_1126

YZ125のサスペンションをオーナー様に合わせてチューニングしました。使用に合わせた定番のリバルビングは勿論…

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
特注パーツ製作
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
寸法変更

STDと寸法違いのこんなパーツを製作して組込みました。ピッチングを抑え、リアタイヤがスタックしにくくなり、急な下りでの前転恐怖を低減させる為の物です。

軽量な2ST125㏄は下り路面ではかなり有利なんですが、更に下りでアクセル開けられるようにって事です。はい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
できたよ~

フォークスプリングもオーナー様の体格に合わせて変更しました。フラット路面での接地感を出しつつ、ワンオフパーツを組み込んでハードな走行にも耐えうるフォークにするのが目的です。

クロスカントリーレースはMXよりもトップスピードが速いし、ハードな路面を走破しなければいけないし、初期動作を向上させる必要がある上にハイスピードに対応させるチューニングメニューを施しました。まあ、簡単に言うとJNCC仕様にしたって事になります。はい。

リアショック編へ続く・・・。

 

 

CRF150R、CR85R、RM85のフォークアップグレードパーツ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
アンチボトミングシステム

好評につき、売り切れてしまいましたので追加で製作しました。フォークの底付きを、根本的に解決する為のスペシャルパーツです。

取付けには高度な技術が必要になりますのでパーツの販売のみは行っておりません(旋盤などでカードリッジの一部に溝を掘る必要がございます)。

フォークカードリッジへの取付費用込みで¥35,000(税別)です(フォーク分解費用は別途)。

試作フォークパーツ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
オーバーホール
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
試作ロックリング

YZ系に採用されている分離加圧型フォークです。後方排気モデルになってから体重65キロ以下のライダーに対応したスプリングの設定が無く、社外品などのソフトスプリングに入れ替える方も多いと思うのですが、そうすると前後バランスが悪くなる傾向があると感じます。何故かフロントが・・・。

オイルボリュームで解決しようとすると硬くて乗れたもんじゃなくなるのでオリジナルパーツを製作してみました。

こんなパーツでも効果があります。オイルロックをガッツリ効かせる為のパーツになります。成功すればメニューに加えようと思います。