MC21のリアショックです。点検してみるとガス圧はほぼ0でブラッダ(ガス袋)は変形し、排出したオイルにはゲル状の汚れが溜まっていました。
ガイドブッシュも全体的に摩耗しておりました。古いバイクなので仕方ないですが、このままメンテナンスを怠るとシリンダー自体にダメージを与えてしまい完全なオーバーホールが出来なくなってしまう事もあります。
NSF100Fの純正リアショックをオイル漏れとの事でオーバーホールします。サーキットで36時間使用したとの事ですが、オイルは激しく汚れ各部、消耗が見られました。
ガス抜けの為、ブラッダ変形は変形し、ピストンバンドは摩耗し外れかかっていました。そしてガイドブッシュは偏摩耗してコーティングが一部剥げています。
例えば全く同じラップタイムのライダーでも、タイヤの消耗が激しいライダーも居れば、消耗が少ないライダーも居ますので一概に走り方が悪いとは言えません。
ライダーは消耗を気にするよりラップタイムを重視する物ですから・・・メカニック泣かせです( ;∀;)
各部を綺麗に洗浄して破損したパーツや消耗パーツを交換します。
オイル充填とエア抜きを済ませ、リークテストをしてからスプリングを元の位置にセットし完成です。